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Thyroid-associated Ophthalmopathy

バセドウ病眼症甲状腺眼症

バセドウ病眼症/甲状腺眼症

バセドウ病・甲状腺眼症への手術

バセドウ病・甲状腺眼症とは、元のバセドウ病が治っていてもDisfiguring Proptosis(眼球突出による醜形)が残存し以前とは異なる顔貌になってしまうことです。

ダウンタイムの少ない眼窩脂肪減圧術

当院ではバセドウ眼症に対し、まず内科的サポートの元ステロイドパルス療法を行い、無効な場合や年月が経っている場合には局所麻酔と静脈麻酔を用い眼形成手術をしております。
バセドウ病眼症では、眼球の後ろにある脂肪が増えたり、眼球を動かすまたは開閉する筋肉が膨らんだり(過形成)することで眼球が前に出てしまい、顔貌が変化してしまいますので増えた脂肪を取り除く手術が有効です。
余剰皮膚や筋肉の量が多い場合は皮膚切除を用いた術式をお勧めすることもありますがほとんどの場合皮膚を切らずに結膜からのアプローチで手術をするため抜糸がいらずダウンタイムも約1週間ほどになります。3日間腫れ止めのテープをしていただきます。術後の通院は抜糸がない場合は1週間目以降に一度で構いません。術後の通院は抜糸がない場合は1週間目以降に一度で構いません。皮膚切除をした場合は抜糸1週間後と健診の1か月後になります。
経過により追加での脂肪切除、上眼瞼後退に対する手術をお勧めすることがあります。
上眼瞼の手術は肥大したミュラー筋や脂肪を取り除くことや挙筋後転術などを組み合わせます。
当院では斜視手術は行っておりませんので提携の眼科をご紹介いたします。
保険適応で行われる骨切りを用いた眼窩減圧は侵襲が大きく全身麻酔や入院を伴い、複視や失明などのリスクもある大掛かりなものです。 脂肪を取り除く手術は健康保険の適応にはなりませんが、お悩みの方は是非ご相談ください。
原疾患のフォローも内科専門医が複数在籍しますのでご安心ください。

バセドウ病以外の目の下のお悩みにも有効

眼窩減圧術はバセドウ病ではない原因による眼球突出に対しても行うことが出来ます。
眼球突出により醜形をきたしていたり(いわゆる目の下のクマ)、注入剤による睫毛内反になっていたりする場合には手術適応があります。 こちらも皮膚弛緩や眼輪筋のふくらみが高度な場合は皮膚切除、また中顔面の萎縮や陥没が大きい場合は表ハムラ法やミッドフェイスリフト、脂肪注入などをお勧めすることがあります。
他院でのFGF注入などでしこりにお悩みの場合も皮膚切除をして取り除くことができます。 他院で失敗した、やり直したいなどのケースにも対応しています。まずはご相談へいらしてください。

眼球突出に対する脂肪減圧の症例

バセドウ病眼症

バセドウ病眼症 症例1
バセドウ病眼症 症例2
バセドウ病眼症 症例3
5年前にバセドウ病を発症、原疾患のコントロールはついていたものの眼症が残り来院されました。
下眼瞼の減圧のみでここまできれいになりました。

目元の脂肪の突出

目元の脂肪の突出 症例1
目元の脂肪の突出 症例2
目元の脂肪の突出 症例3
目元の脂肪の突出により目周りがぼやけた印象でしたがすっきりとしています。

ヒアルロン酸注入後の修正

ヒアルロン酸注入修正 症例1
ヒアルロン酸注入修正 症例2
ヒアルロン酸注入修正 症例3
この方は目の下のくまを埋めるためヒアルロン酸を大量注入され5年以上たっても解けない状態で(よくあることです)睫毛内反が起こっておりました。
ヒアルロン酸を溶かし皮膚切開と涙袋形成を加えた表ハムラ法できれいになりました。

加齢による眼窩脂肪のヘルニア

眼窩脂肪のヘルニア 症例1
眼窩脂肪のヘルニア 症例2
眼窩脂肪のヘルニア 症例3
男性の加齢による眼窩脂肪のヘルニアにも大きな効果があります。

料金

眼窩減圧術 280,000円(税込)
表ハムラ 460,000円(税込) ※モニター割引あり

治療について

活発に炎症が起こっている時期の治療はステロイドの投与と放射線治療です。
ステロイドは免疫、発症を抑える作用があり、自己発変性疾患や炎症疾患に対する有効な薬剤として広く使用されています。活発に炎症が起こっている時期にステロイドの大地点高療法(バルス療法)と放射線治療を作用することで、炎症を鎮静化させ、甲状腺症の活動性を抑えることができます。
「バセドウ悪性眼球突出症(甲状腺眼症)の診断基準と冷旅指」によると、ステロイドパルス療法と放射線治療の作用の有効性は、それぞれの単独療法の有効率よりも高いと言われています。そのため併用療法が望ましいですが、ステロイドの全身投与が行えない症例に対しては放射線治でも効果はあるとの報告もあります。
しかし、放射線治療による炎症が甲状腺眼症を悪化させるリスクがあるので、ステロイド投与下での治療をお勧めします。放射線治療の適応は35歳以上で、放射線を数回(通常10回)に分けて照射します。また、眼験限限(まぶたの腫れ)や眼験後退、眼球を動かす筋肉の腫れ対してステロイドの局所注射を行います。
活発に炎症が起こっている時期の治療の目的は、甲状腺眼症がどの程度まで悪化するかが予測できないため、これ以上の悪化を避けることです。すでに慢性化した限症にはあまり効果がなく、また、どの程度効果があるかは個人差があります。
炎症が治まっている時期になり、残った眼症状に対しては手術を行います。眼球発出に対しては眼窩減圧術を行います。眼窩滅圧術とは目の周りの脂肪や骨を切除し、増えた体積を減らす手術です。眼瞼後退や睫毛内反症(逆さまつげ)に対しては眼瞼手術を行います。斜視に対しては、眼を動かさず筋肉の位置を移動させて目の位置を調整する、斜視手術を行います。

眼瞼下垂症

眼瞼下垂症とは上まぶたが十分に挙がらない状態のことです。 角膜反射光と上眼瞼縁の距離(margin reflex distance MRD)によって診断されます。 腱膜性下垂 筋原性下垂 神経原性下垂 などの種類があります。このうち、加齢や外力(白内障手術後、コンタクトレンズ長期装用、アトピーで頻繁にまぶたをこするなど)によって、上まぶたを挙げるのに重要な役割を果たす眼瞼挙筋腱膜(挙筋腱膜)が薄くなったりすることで起こるものを腱膜性眼瞼下垂症と呼び、特に加齢によって起こるものは老人性眼瞼下垂症とも呼びます。後天性眼瞼下垂症の多くがこれにあたります。 両眼に起こることが多く、開瞼障害、肩こり、二重の不正、眉毛挙上、めまい、睡眠障害などの症状がでます。

治療法および期待される効果

挙筋腱膜前転術
眼瞼挙筋自体は機能していて、挙筋腱膜のみが異常をきたしていると予想される場合に適応となります。上まぶたの皮膚を切開してから、薄くなったり、瞼板からはずれしまったりしている挙筋腱膜を瞼板に糸で固定し直します。まぶたの切開を伴うため、術後1~2ヵ月は赤みを生じ硬くなりますが、徐々に目立たなくなります。
主な副作用
  • 出血、痛み、創部感染
  • (縫合した場合)縫合不全
  • 傷跡の赤み
稀な副作用
  • 局所麻酔・薬剤アレルギー
  • 再発・腫瘍の残存
  • ケロイド、瘢痕

料金

自由(自費)診療の場合
※ 医師の判断により保険適応の場合あり
挙筋腱膜前転法 380,000円(税込)
麻酔 66,000円(税込)~
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