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バセドウ病の人は甘いものを控えめに!血糖値上昇に注意
甘いものが大好きで我慢できない人は多いですよね。
ただし、バセドウ病の人は特に血糖値への影響があります。
甘いものを我慢するのが一番の対策に思えますが我慢だけでは長続きしません。
本記事では、甘いものをある程度食べながらも血糖値をコントロールする方法を解説します。
バセドウ病と血糖値の関係
バセドウ病は、甲状腺が過剰に活動することによって甲状腺ホルモンが過剰に分泌される自己免疫疾患です。
この状態が引き起こされると、体の各部分の機能が異常に活性化し、それによって体のエネルギー代謝が加速します。
その結果、血糖値の管理が困難になるという問題が生じるのです。
甘いものを摂取すると、一般的に血糖値は上昇しますが、バセドウ病を持つ人々は、その血糖値の上昇幅が健康な人よりも大きくなっています。
加えて正常な値に戻るまでの時間も長くなりがちです。
インスリンというホルモンが血糖値を下げる作用を持つのですが、バセドウ病によってそのインスリンの効果が十分に発揮されにくくなるためです。
この血糖値のコントロールの難しさは、バセドウ病の患者にとって大きな課題のひとつです。
甘いものを過剰に摂取することのリスクを理解し、適切な食生活を心がけることが重要になります。
特に高血糖は長期的にみると心血管疾患や糖尿病などの合併症を引き起こす可能性があるため、バセドウ病の患者は血糖値の管理に特に注意を払う必要があります。
バセドウ病の人は甘いものを控えめに
バセドウ病を患っている方々にとって、日々の血糖値のコントロールは非常に重要な課題です。
血糖値が適切に管理されないと疲労感、集中力の低下、さらには重大な健康問題につながる恐れがあります。
血糖値を適切な範囲内に保つための効果的な方法のひとつが、糖質の摂取を意識的に控えることです。
糖質はパン、米、麺類などの炭水化物に豊富に含まれており、これらを過剰に摂取することで血糖値が急上昇する原因となります。
そのため、炭水化物の摂取量を意識的に制限することが望まれます。
この食事方法を実践することで、血糖値の上昇を防ぎ、より安定した状態を維持することが可能です。
しかし、低糖質食事を行う際には、単に糖質の摂取だけに注目するのではなく、高品質なタンパク質、健康的な脂質、そして豊富な野菜をバランス良く摂取することが重要です。
これにより栄養不足に陥ることなく、全体的な健康を維持することができます。
また、栄養バランスを崩さないようにするためにも、管理栄養士や医師などの専門家の指導を受けることも大切です。
バセドウ病によって引き起こされる血糖値の乱高下は、日常生活においても影響を及ぼし、患者とっては大きな負担となります。
代替できる食品
低糖質食事をする際、我慢してがまんするのは辛いものです。
ですから、糖質の低い食品を上手に使い、おいしく工夫することが大切です。
例えば、パンやご飯の代わりにコンニャクやシルクトフキヌ、豆腐などの低糖質の食材がおすすめです。
こうした食材を使えば、糖質を抑えながら満足感のある食事ができるでしょう。
また、甘みを出す調味料として、ステビアやエリスリトールなども試してみてください。
これらは体内で糖に変化しにくい甘味料です。
使用量に注意しつつ使えば、低糖質で甘みを楽しめるでしょう。
食事の楽しみを失わずに済む工夫が、長続きするコツです。
低糖質食品や甘味料を上手に取り入れ、美味しくバランスの良い食事を心がけましょう。
運動と低糖質食事の併用が大切
運動は血糖値を下げる効果があります。
筋肉を動かすことで糖の燃焼が促され、血糖値が下がるのです。
有酸素運動やレジスタンス運動(スクワットや腕立て伏せなど)などがおすすめです。
加えて、運動と低糖質食事を組み合わせることで相乗効果が期待できます。
運動で下がった血糖値が低糖質食事によって維持しやすくなるのです。
食事で血糖値が上昇しにくく、運動で下げるという好循環を生みます。
具体的な運動メニュー
バセドウ病の人には有酸素運動がおすすめです。
具体的にはウォーキングやジョギング、水泳、自転車こぎなど、全身の大筋肉を動かす軽めの運動がいいでしょう。
週に3〜4回、1回30分程度が目安です。
また、筋トレも血糖値低下に効果があります。
身体の大部分の筋肉を使う全身トレーニングがおすすめです。
例えば、スクワット、プッシュアップ、シットアップなどの基礎的なウエイトトレーニングを組み合わせるとよいでしょう。
筋トレは、週2〜3回のペースで始めましょう。
運動初心者の人は無理せずに、体調に合わせて徐々に増やしていきたいものです。
楽しみながら続けられることが大切です。
血糖値は定期的にチェックを
バセドウ病では血糖値の変動が大きいので、定期的な自己測定が必要です。
測定器は薬局などで簡単に購入できます。
朝食前と就寝前の計2回、毎日測定することをおすすめします。
血糖値が高い目安として空腹時血糖値が110mg/dL以上の場合は要注意です。
この状態が続くと体への負担が大きくなります。
高血糖を自覚する症状としては口渇、多尿、むくみなどがあります。
これらの症状が続く場合は、医師や管理栄養士に相談しましょう。
検査や食事指導によって改善できる場合があります。
日頃から血糖値を測定し、記録していることが自己管理の第一歩です。
データをもとに食事や運動を調整し、健康で快適な生活を送りましょう。
甘いものの摂取には注意しましょう
バセドウ病の人にとって、血糖値のコントロールは欠かせない課題です。
甘いものの過剰な摂取は血糖値を乱高下させてしまいます。
ただ我慢するだけでなく、上手にコントロールすることが大切です。
本記事では、低糖質食品の活用や運動による血糖値低下など、様々な対策を解説しました。
これらを取り入れることで、ある程度甘いものを楽しみながら血糖値を安定させることが可能です。
なお、バセドウ病の方で眼球突出が気になる場合も考えられます。
当院では、眼窩減圧術などにより出目修正を行なっております。
ダウンタイムが少ない治療方法も提供していますので、眼球突出の方は当院までご相談ください。