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汗っかきで暑がり!37度台の微熱が多い原因はなに?対処法も解説

「最近、汗っかきで暑がりになってきた。」

「37度台の微熱が続く。」

このような悩みがある方に向けて、原因と対処法を解説します。

原因を早期に発見し対処したい場合は、ぜひ参考にしてください。

目次

37度台の微熱や多汗(汗っかき)・暑がりの原因は?

37度台の微熱と多汗の原因は、大きく分けて感染症、自己免疫疾患、内分泌疾患などに分類できます。

感染症では、インフルエンザや風邪、扁桃炎、肺炎、結核、マラリアなどがあります。

これらの病気は、ウイルスや細菌などの病原体によって引き起こされます。

微熱と多汗のほかに、咳や鼻水、のどの痛み、頭痛、関節痛、倦怠感などの症状が見られます。

自己免疫疾患では、慢性疲労症候群や膠原病(全身性エリテマトーデス、関節リウマチなど)が考えられます。

これらの病気は、免疫系が正常に働かずに自分の組織を攻撃することで引き起こされます。

微熱と多汗のほかに、疲労感、筋肉痛、関節痛、皮膚の発赤や腫れ、発疹などの症状もあるでしょう。

内分泌疾患では、バセドウ病や甲状腺機能亢進症、副腎皮質機能低下症などが挙げられます。

甲状腺や副腎などの内分泌器官が正常に働かずにホルモンの分泌量が異常になることで引き起こされます。

参考:発熱

多汗や微熱の対処法

37度台の微熱と多汗の原因が分かったら、それに応じた対処をしてください。

まず、感染症や自己免疫疾患、内分泌疾患どの病気が原因の場合は、医師の指示に従って適切な治療を受けることが重要です。

治療によって病気が改善されれば、微熱と多汗も減少する可能性があります。

また、例えば、多汗症と診断された場合は、医療的な治療法として、ボトックス注射やイオントフォレーシス療法、内服薬、手術などがあります。

参考:ボトックス注射による腋窩多汗症の治療

参考:イオントフォレーシス療法はどんな治療法ですか?

これらの治療法は、汗腺の働きを抑えることで多汗を減らす効果が期待できます。

しかし、副作用やリスクの可能性もあるため、医師と相談して選択することが必要です 。

バセドウ病の可能性もある

37度台の微熱や多汗の原因の一つとして、バセドウ病も挙げられます。

バセドウ病とは、甲状腺が過剰に働いて甲状腺ホルモンが過剰に分泌される病気です。

甲状腺ホルモンは、新陳代謝や体温調節などに関与するホルモンです。

甲状腺ホルモンが過剰になると、体の代謝が高まり、体温が上昇し、多汗が起こります。

バセドウ病の症状は、微熱と多汗のほかに、以下のようなものがあります。

  • 目が飛び出す(眼球突出)
  • 手の震え(振戦)
  • 心拍数の増加(頻脈)
  • 血圧の上昇(高血圧)
  • 体重の減少(やせ)
  • 食欲の増加(食欲亢進)
  • イライラや不安(情緒不安定)
  • 生理不順や不妊(月経異常)
  • 甲状腺の腫れ(甲状腺肥大) 

参考:バセドウ病

なお、バセドウ病は、臨床所見と検査所見から診断されます。

それぞれの要件によって、バセドウ病かどうかをみていきます。

参考:甲状腺疾患診断ガイドライン2021 (2022年6月2日 改定)

バセドウ病の治療と日常生活での注意点

バセドウ病の治療は、甲状腺ホルモンの分泌を抑えることを目的としています。治療法には、以下のようなものがあります。

  • 抗甲状腺薬: 甲状腺ホルモンの合成を阻害する薬です。メチマゾールやプロピルチオウラシルなどがあります。副作用として、白血球の減少や肝機能障害などがあります。
  • 放射性ヨウ素治療: 放射性ヨウ素を飲んで甲状腺に取り込ませることで、甲状腺の一部を破壊する治療です。副作用として、甲状腺機能低下症や眼球突出の悪化などがあります。
  • 手術: 甲状腺の一部や全部を切除する治療です。副作用として、甲状腺機能低下症や声帯神経の損傷などがあります。

参考:バセドウ病の薬物療法 

参考:バセドウ病 アイソトープ治療 Q&A

参考:バセドウ病の外科治療

これらの治療法は、それぞれにメリットとデメリットがあります。

医師と相談して最適な治療法を選択してください。

また、日常生活での注意点として、以下も実践することが望ましいです。

  • バランスの良い食事をとる。甲状腺ホルモンの分泌に必要なヨウ素は、海藻や魚介類などに多く含まれます。しかし、過剰に摂取すると逆効果になる可能性があるので、適度に摂取することが大切です。
  • ストレスを避ける。ストレスは、甲状腺ホルモンの分泌を増やすことがあります。リラックスできる方法を見つけて、ストレスを軽減することが望ましいです。
  • 定期的に検査を受ける。バセドウ病は、治療後も再発する可能性があります。血液検査やホルモン検査などで、甲状腺の状態を定期的にチェックすることが必要です。

参考:バセドウ病

参考:バセドウ病術後再発に対する再手術の1例

参考:放置すると心臓にも負担が

多汗や微熱がバセドウ病によるものと診断されたら、日常生活でも気を付けて生活しましょう。

多汗や微熱に対策しましょう

37度台の微熱と多汗は、さまざまな病気のサインとなることがあります。

感染症や自己免疫疾患、内分泌疾患などが原因として考えられます。

そのなかでもバセドウ病は、甲状腺が過剰に働いて甲状腺ホルモンが過剰に分泌される病気です。

微熱と多汗のほかに、眼が飛び出す、手の震え、心拍数の増加などの症状があります。

眼の飛び出しはバセドウ病眼症の可能性も考えられます。

当院では、バセドウ病眼症に悩む方に内科的サポートを提供しております。

元ステロイドパルス療法など、ダウンタイムの少ない施術を提供可能です。

バセドウ病眼症などにお悩みの場合は、ぜひ当院にご相談ください。

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