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バセドウ病眼症のステロイド注射の費用は?効果・副作用についても紹介

この記事では、バセドウ病眼症に対して行われるステロイド注射の費用感や効果、副作用についてまとめています。

ステロイド注射による治療を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

目次

ステロイド注射は活動性のバセドウ病眼症に適応

ステロイド注射は、眼窩組織や眼瞼に直接ステロイド剤を投与する治療法で、目に起きている炎症を抑えることを目的として行われます。

ステロイド注射が特に適しているのは、以下の症状が現れている方です。

  • 眼瞼腫脹(まぶたの腫れ)
  • 眼瞼後退(まぶたが過剰に引き上げられ白目が見えてしまう状態)
  • 眼球を動かす筋肉の腫れ

また、ステロイドを点滴で投与するステロイドパルス療法という方法もあります。

失明の危険性がある最重症例のバセドウ病眼症や、炎症が活発に起こっている中等症~重症例のバセドウ病眼症に適応となる治療法です。

主な治療内容は以下のとおりで、症状や希望に応じて選択されます。

治療内容・流れ
1クール(メチルプレドニゾロンを1日1g、3日間連続して投与)を3クール繰り返す方法(Daily法)
メチルプレドニゾロンの1回投与量を0.5g未満に減量する、または総投与量を8g未満に減量する方法
メチルプレドニゾロンを週に1回0.5g、計6回投与し、そのあと週に1回0.25g、6回投与する方法(weekly法)

再燃や再発が起こった場合には、ミニパルス療法や週1回のパルス療法、放射線外照射療法、ボツリヌス毒素の局所注射などの追加治療が行われることもあります。

参考:甲状腺眼症診療の手引きDigest 版

バセドウ病眼症に対するステロイド注射の費用は?

バセドウ病眼症に対するステロイド注射の費用は、目の状態や投与する回数によっても異なりますので、詳しくはクリニックにご相談ください。

バセドウ病眼症に対するステロイド注射の副作用

ステロイドの副作用としては、以下が挙げられます。

  • 身長の伸びの低下
  • 多毛
  • 白内障
  • 高血圧
  • 不眠などの精神症状
  • 骨粗鬆症
  • 体重増加
  • 高血糖
  • 満月様顔貌
  • 大腿骨頭壊死
  • 重篤な肝障害

長期的な使用によって副作用が現れやすくなることもあるため、医師と相談したうえで治療を受けるようにしてください。

参考:副腎皮質合成ステロイドの主な副作用・薬物相互作用

バセドウ病眼症に対するステロイド注射以外の治療法は3つ

ステロイド注射は、バセドウ病眼症があるすべての方に適している治療法ではありません。

重症度によって治療方針が異なるため、詳しくは以下の表を参考にしてください。

重症度状態治療方針
最重症例失明の危険性がある免疫抑制療法
中等症~重症例炎症が活発に起こっている免疫抑制療法または放射線照射療法
炎症が治まっており、目の症状が残っている機能回復手術
軽症日常生活への障害がわずかステロイドの局所注射または経過観察

参考:甲状腺眼症診療の手引きDigest 版

バセドウ病眼症でお悩みなら当院へ

ステロイド注射は、まぶたの腫れや眼瞼後退、眼球を動かす筋肉の腫れなどが目立つバセドウ病眼症の方に用いられる治療法のひとつです。

なお、ステロイド注射や他の治療によって炎症が落ち着いた場合でも、目の症状が残ってしまう場合があります。

この場合に適応となるのが、機能回復手術です。

当院では、目の状態に合わせて以下のような治療法をご用意しています。

治療方法詳細
眼窩脂肪減圧術目の周りの脂肪や骨を切除し、増えた体積を減らすことで眼球突出を改善する方法
眼瞼手術上眼瞼挙筋(じょうがんけんきょきん)を短くする、または筋膜を吊り上げることで、まぶたの腫れや眼瞼後退、睫毛内反症(逆さまつげ)を改善する方法
斜視手術眼を動かさずに筋肉の位置を移動させ、目の位置を調整することで斜視を改善する方法

バセドウ病による目の症状が気になる方は、ぜひお気軽にカウンセリングへお越しください。

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