MENU

バセドウ病と眠気の関係とは?症状の特徴や対処法を解説

バセドウ病でお困りの方はクリニックにお電話またはLINEにてお気軽にお問合せ下さい。

バセドウ病患者の方は、日頃、眠気を感じることが多いのではないでしょうか。

そのため「なぜ眠くなるの?」と疑問に思う方もいるでしょう。

本記事では、バセドウ病と眠気の関係を解説します。

眠気に関する特徴や対処法も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

目次

バセドウ病と眠気の関連性

まずはバセドウ病と眠気の関連性を解説します。

眠気が生じるメカニズム

バセドウ病は、甲状腺ホルモンが過剰に分泌される病気です。

この過剰なホルモン分泌が体に様々な影響を及ぼします。

特に甲状腺ホルモンは新陳代謝を活発にする役割を持っています。

そのため、ホルモンが過剰になると体が常にフル稼働している状態になり、エネルギーを大量に消費します。

この状態が続くと、体は疲労しやすくなり、結果として日中に強い眠気を感じることがあるのです。

さらに、バセドウ病では心拍数が上がり、動悸や不整脈が起こることがあります。

その結果夜間の睡眠の質が低下し、十分な休息が取れないことも少なくありません。

参考:京都医療センター

他の疲労関連症状との違い

バセドウ病による眠気は、他の疲労関連症状といくつかの点で異なります。

まず、バセドウ病の患者は、エネルギー消費が激しいため、疲労感を感じやすくなっています。

これは単なる過労やストレスによる疲労とは異なり、体の内部でのホルモンバランスの乱れが原因です。

また、バセドウ病では食欲が増加する一方で体重が減少するケースもあります。

理由は体がエネルギーを過剰に消費しているためです。

このような症状は、他の疲労関連症状ではあまり見られない特徴です。

さらに、バセドウ病の患者は、暑がりになりやすく、汗をかきやすいという特徴もあります。

これも新陳代謝が活発になっているためであり、他の疲労関連症状とは異なる点です。

参考:京都医療センター

バセドウ病による眠気の特徴

バセドウ病患者の眠気には、独特の特徴があります。

日中の強い眠気、不規則な睡眠パターン、そして持続的な疲労感です。

これらの症状は患者の生活に大きな影響を与えます。

日中の過度の眠気

バセドウ病の方は、日中に突然強い眠気に襲われることがあります。

まるで電池が切れたかのような感覚といえるでしょう。

この眠気は、午後に特に強くなる傾向があります。会議中や運転中など、眠気との戦いは大変辛いものです。

睡眠パターンの乱れ

夜になっても、バセドウ病患者の悩みが続くこともあります。

寝つきが悪く、夜中に何度も目が覚めてしまうケースです。

これは甲状腺ホルモンの過剰分泌が自律神経系に影響を与えるためです。

不眠や浅い睡眠は、翌日の眠気をさらに悪化させます。

悪循環に陥りやすいので要注意です。

睡眠の質が低下すると日中の活動にも支障をきたし、集中力の低下や気分の落ち込みも生じやすくなります。

疲労感との関連

バセドウ病による眠気は、強い疲労感を伴います。

朝起きた時から疲れを感じ、一日中だるさが続くのです。

これは単なる眠気とは異なり、体が休まらない感覚に悩まされる方も多いでしょう。

仕事や学業、家事などの活動が困難になることもあるため、早めの受診と適切な治療が重要です。

バセドウ病と眠気への対処法

バセドウ病による眠気は、適切な治療と生活習慣の見直しで改善が期待できます。ここでは、治療内容や生活習慣の改善策について解説します。

適切な治療を受ける

バセドウ病の治療には、主に以下の方法があります。

  • 抗甲状腺薬の使用
  • 放射性ヨウ素治療
  • 手術

抗甲状腺薬は、甲状腺ホルモンの過剰分泌を抑えるために使用されます。

代表的な薬剤にはメチマゾールやプロピルチオウラシルがあります。

これらの薬は、甲状腺ホルモンの生成を抑制し、症状を緩和します。

治療期間は通常1〜2年程度で定期的な血液検査が必要です。

また、甲状腺細胞を破壊するために放射性ヨウ素を使用することもあるでしょう。

これにより、甲状腺ホルモンの分泌が抑えられます。

放射性ヨウ素による治療法は、特に薬物療法が効果を示さない場合や再発した場合に選択されます。

治療後は甲状腺機能低下症になることがあるため、ホルモン補充療法が必要になるケースも考えられます。

手術は、甲状腺の一部または全部を切除する方法です。

薬物療法や放射性ヨウ素治療が適さない場合や、甲状腺が大きくなっている場合に行われます。

手術後は、ホルモン補充療法が必要になることが多いです。

参考:一般社団法人 日本内分泌学会

参考:東京女子医科大学 高血圧・内分泌内科

生活習慣の改善策

バセドウ病の症状を軽減し眠気を改善するためには、生活習慣の見直しが重要です。

  1. 規則正しい生活
  2. バランスの取れた食事
  3. 適度な運動
  4. ストレス管理
  5. 禁煙と適度な飲酒

規則正しい生活は、体内リズムを整えるために重要です。

毎日同じ時間に起床し、同じ時間に就寝するよう心がけることで、睡眠の質が向上し、日中の眠気が軽減されます。

また、栄養バランスの取れた食事を心がけましょう。

特にビタミンやミネラルを豊富に含む食品を摂取することが大事です。

過剰なカフェインやアルコールの摂取は避け、適度な水分補給を心がけましょう。

そして、定期的な運動は、ストレスの軽減や体力の維持に役立ちます。

激しい運動を避けてウォーキングやヨガなどの軽い運動を取り入れると良いでしょう。

運動は睡眠の質を向上させる効果もあります。

それからストレスはバセドウ病の症状を悪化させる要因です。

リラクゼーション法や趣味を楽しむ時間を持つことで、ストレスを軽減する工夫をしましょう。

深呼吸や瞑想も効果的です。

飲酒や喫煙もバセドウ病の症状を悪化させる場合があるため、控えてください。

参考:一般社団法人 日本内分泌学会

睡眠や生活の質を上げていきましょう

バセドウ病患者は、日中に活動しているときに眠気に襲われることがあります。

代謝やエネルギー消費が関係しているので、適切な対策が必要です。

まずは治療を受けてバセドウ病の症状の緩和を目指しましょう。

そして、日々の生活習慣を見直し、眠気対策にも取り組んでみてください。

なお、治療を受けずに放置すると、バセドウ病の症状の1つである眼球突出の悪化も考えられます。

当院では、眼窩減圧術などにより出目修正を行なっております。

そのほか、ダウンタイムの少ない治療方法も提供していますので、眼球突出でお悩みの場合は、当院までお気軽にご相談ください。

バセドウ病でお困りの方はクリニックにお電話またはLINEにてお気軽にお問合せ下さい。

  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次