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片目の眼球突出で目が痛いときの原因や治療方法は?

バセドウ病でお困りの方はクリニックにお電話またはLINEにてお気軽にお問合せ下さい。

「片目の眼球突出で目が痛い」とお悩みの方に、原因や治療方法を解説します。眼球突出にお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

目次

眼球突出とは

眼球突出は、眼球が正常な位置から前方に押し出される症状を指します。これは、眼が大きく見える状態と間違えられることがありますが、実際には眼球自体のサイズが増大するわけではありません。

参考:MSDマニュアル プロフェッショナル版

眼球突出の原因として多い疾患

眼球突出が起こる原因としては、バセドウ病が挙げられます。バセドウ病では、甲状腺ホルモンが過剰に分泌されるため、代謝が亢進し、多くの体調変化を引き起こす病気です。

参考:MSDマニュアル プロフェッショナル版

バセドウ病以外の原因としては、眼窩の腫瘍、感染症、血管の病気なども眼球突出を引き起こす可能性があります。

参考:MSDマニュアル 家庭版

片目の眼球突出が生じるケース

眼球突出は両目ではなく、片目だけ生じることもあります。ここでは、片目の眼球突出の特徴や症状などを解説します。

片目の眼球突出の特徴

片目だけ眼球突出のケースにおいても、原因はバセドウ病が考えられます。他にも眼窩内の腫瘍や炎症なども原因として考えられます。

参考:MSDマニュアル プロフェッショナル版

これらの状態において眼窩内の組織が腫れることで眼球が後ろから押し出されるため、突出が生じるのです​​​​。

関連する症状

片目の眼球突出には、視力障害、物が二重に見える(複視)、充血、そしてドライアイ、発熱などの症状が伴うことがあります。

特に重度の突出の場合、物理的にまぶたを閉じることができなくなり、目の痛みやドライアイが生じます。また、眼窩の後ろは脳につながっているため、重篤な眼球突出は失明などの可能性もあります。

参考:バセドウ病悪性眼球突出症(甲状腺眼症)の診断基準と治療指針

参考:MSDマニュアル プロフェッショナル版

眼球突出の原因と考えられるバセドウ病

ここからは、片目の眼球突出の原因に挙げられるバセドウ病について解説します。

バセドウ病とは

バセドウ病は、体内の甲状腺ホルモンが過剰に分泌され、体の代謝が亢進する病気です。罹患すると、動悸、頻脈、不整脈、微熱、異常な発汗、疲れやすさ、集中力の低下、不眠などの様々な症状が引き起こされます。

参考:一般社団法人 日本内分泌学会「バセドウ病」

バセドウ病に関連する眼球突出は、眼窩内の脂肪や筋肉に炎症が生じ、これらの組織が厚くなることで発生します​​​​。

参考:目と健康シリーズ(P3)

バセドウ病の原因

バセドウ病は、免疫システムが誤って自分の体を攻撃する自己免疫疾患の一種です。通常、下垂体からの甲状腺刺激ホルモン(TSH)が甲状腺ホルモンの分泌を調節しますが、この病気ではTSH受容体を標的とする自己抗体が生成され、甲状腺ホルモンが過剰に分泌されます。

その原因は明確ではありませんが、遺伝的素因を持つ人がウイルス感染やストレス、妊娠などのトリガーにより発症することが考えられています。

参考:一般社団法人 日本内分泌学会「バセドウ病」

眼球突出(片目)の診断と治療

「眼球突出かもしれない」と思った際は、適切な診断と治療を受ける必要があります。ここでは眼球突出診断と治療について解説します。

診断方法

眼球突出の診断は、主に眼科専門医によって行われます。診断の第一歩として、患者の医療歴と症状の詳細な聞き取りが重要です。医師は眼球の突出度を測定し、視力検査、視野検査、眼球運動の評価などを行います。

これらの検査は、眼球突出の程度と影響を評価するために不可欠です。また、原因の特定のために、甲状腺機能テスト、画像診断(MRIやCTスキャン)などの追加検査が必要になることがあります。

参考:バセドウ病悪性眼球突出症(甲状腺眼症)の診断基準と治療指針 2023(P2)

治療方法

眼球突出の治療は、その原因に応じて異なります。バセドウ病が原因の場合、甲状腺機能を正常化するための薬物療法や、場合によっては放射線治療や手術が行われることがあります。

眼窩の腫瘍や感染症が原因の場合、それらの直接的な治療が必要となります。重度の眼球突出で視力障害がある場合、外科手術による眼窩の拡張が検討されることもあります。治療の目的は、眼球の保護、視力と眼球運動の改善、そして審美的(美的価値)な懸念への対応です。

参考:甲状腺眼症診療の手引き 

参考:一般社団法人 日本内分泌学会「バセドウ病」

眼球突出(片目)との長期的な向き合い方

眼球突出の際は、治療を受けることと並行し、健康管理や生活習慣の改善が必要です。具体的な内容をご紹介します。

長期的な視点での健康管理

眼球突出の長期的な管理には、継続的な医学的ケアと生活習慣の調整が含まれます。治療が完了した後も、定期的な眼科診察は重要で、眼球突出の再発や他の視力問題を早期に発見するために不可欠です。

また、原因となる疾患(例えばバセドウ病など)の適切な管理が継続的に必要です。これには、定期的な医療検査と必要に応じた治療の調整が含まれます。

生活習慣の改善

生活習慣の改善も、眼球突出の長期的な管理において重要です。健康的な食事、十分な睡眠、定期的な運動は一般的な健康を促進し、眼の健康にも良い影響を与えます。

また、ストレスを減らすことや禁煙は、バセドウ病の管理に特に重要です。タバコやストレスはバセドウ病のリスク要因であり、これらを避けることは症状の悪化を防ぎます​​。

参考:健康づくり(P9)

専門家への相談と家族のサポート

眼球突出の際は、専門家への相談や家族のサポートも不可欠です。専門家に相談する際のポイントなどを解説します。

専門家に相談する際のポイント

眼球突出を経験している場合、専門医に相談することが非常に重要です。専門医への相談時には、症状の発症時期、進行の速さ、関連する他の健康問題、家族歴などの詳細情報を正確に伝えましょう。

正確かつ詳細な情報を提供することで、医師は正確な診断と適切な治療計画を立てられるからです。また、医師との相談では、治療方法や長期的な取り組みについても質問を質問して、適切に対応できるようにしてください。

家族のサポート

眼球突出の経験は、患者本人だけでなく、家族にも影響を及ぼす可能性があります。眼球突出の原因がバセドウ病によるものの場合、患者が精神疾患を患う可能性があります。

バセドウ病自体が精神的に負担が大きいものであり、家族のサポートも必要です。患者本人への対応に自信がなかったり不安だったりしたら医師やカウンセラーからのアドバイスをもらいましょう。

参考:バセドウ病に関連する精神疾患について

眼球突出にお悩みなら当院に

片目の眼球突出の原因として、バセドウ病などが考えられます。両目の眼球突出の場合と同様に痛みや充血などの症状も出てきます。片目でも「眼球突出かな?」と感じたら早めに医療機関を受診しましょう。

また、当院では自費による眼窩減圧術などにより出目修正を行っております。ダウンタイムの少ない治療方法も提供していますので、眼球突出にお悩みの場合は、ぜひ当院までご相談ください。

バセドウ病でお困りの方はクリニックにお電話またはLINEにてお気軽にお問合せ下さい。

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