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眼球突出は治らない?治療方法や影響などを解説
「眼球突出は治らないの?」
このようなお悩みの方に、眼球突出の原因や症状、治療方法などを解説します。
眼球突出の症状にお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
眼球突出の原因と症状
眼球突出は、さまざまな原因で眼球が通常の位置より前方に押し出される状態を指します。
最も一般的な原因は甲状腺機能亢進症、特にバセドウ病です。
他にも、目や副鼻腔の腫瘍、感染症、血管の病気などが原因となることがあります。
症状の発現が片眼のみの場合は、腫瘍、感染症、血管の病気が考えられ、両眼であればバセドウ病が原因であることが考えられます。
眼球突出の症状が急性に発現した場合は感染症や急速に大きくなる腫瘍、血管の病気の可能性があり、慢性の場合はバセドウ病が疑われます。
眼球突出は治らないのか?
眼球突出が治るかどうかは治療によって改善が可能な場合が多いですが、原因となる疾患や症状の程度によって異なります。
バセドウ病による眼球突出の場合、ステロイド治療などの治療により症状の改善が見込まれます。
眼球突出の原因が腫瘍や感染症、血管の病気など他の疾患の場合、その疾患の治療が優先され、眼球突出の治療もそれに合わせて行われます。
さまざまな治療方法によって、眼球突出の症状の改善や緩和は可能ですが、完治するかどうかは医師の診断と治療計画に基づいて判断されます。
甲状腺の機能が良くなれば眼球突出も治るのか?
甲状腺の機能が改善されると、眼球突出も治る可能性はありますが、必ずしも甲状腺機能の改善と眼球突出の改善が直接的に関連するわけではありません。
また、甲状腺眼症(眼球突出)がアイソトープ治療の後に悪化することがあるため、甲状腺眼症の活動性が高い場合は薬物療法か手術療法を選択することが推奨されます。
甲状腺眼症においては、炎症を速やかに鎮めるための治療が行われ、活動性眼症に対してはステロイドホルモン薬のパルス療法や、重篤な肝障害のリスクがあるため、総量を抑えた治療が行われることがあります。
眼球突出が著しい場合や視神経の圧迫が解除できない場合は、眼窩内圧を下げる手術や眼球後部の脂肪組織を一部切除する手術(眼窩減圧術)が有効です。
眼球突出の治療方法
眼球突出の主な治療方法として、ステロイド療法と放射線治療を解説します。
ステロイド療法
ステロイド療法は、眼球突出を含む甲状腺眼症の治療に使用されます。
この治療法では、甲状腺機能亢進症に伴う炎症を抑制するためにステロイド薬を使用します。
ステロイドは強力な抗炎症作用を持つため、眼の周囲の腫れや炎症を軽減し、眼球突出を改善する効果が期待できます。
治療方法には、大量のステロイドを短期間に投与するパルス療法や、長期間にわたって少量のステロイドを投与する方法などがあります。
ただし、ステロイド療法は副作用もあるため、医師の厳密な管理のもとで行われます。
放射性ヨウ素内用療法
放射性ヨード内用療法は、甲状腺ホルモンを生成する甲状腺に特異的に取り込まれる放射性ヨードを用いた治療法です。
この治療は、放射性ヨードが甲状腺組織を破壊することにより、バセドウ病の寛解をもたらします。
治療では、放射性ヨードのカプセルを内服する必要があり、内服前後にはヨウ素の摂取を制限する食事と、抗甲状腺薬の休薬が必要です。
治療後、甲状腺ホルモン剤の内服が生涯にわたって必要になることもありますが、通院治療の負担は抗甲状腺薬に比べて少なくなります。
眼球突出の影響
ここからは眼球突出の影響を解説します。
視力への影響
眼球突出が進行すると、視力障害や視野障害が生じる可能性があります。
この状態では、物が二重に見えることがあるほか、まぶたがうまく閉じなくなることで眼球が乾燥し、ドライアイを引き起こすこともあります。
精神的な影響
眼球突出が顕著な場合、見た目の変化による自己意識の問題や、社会的な交流における困難さから、患者の精神的なストレスや自尊心の低下を引き起こす可能性があります。
このような状態は、患者の日常生活や社会生活に大きな影響を及ぼすことも考えられます。
眼球突出を改善しよう
眼球突出は、さまざまな治療法により改善が可能ですが、完治するかは個々の症例によってことなります。
また、甲状腺機能の改善が眼球突出の治療に影響を与えることもありますが、常に直接的な関係があるわけではありません。
視力への影響や精神的なストレスも考慮し、適切な医療機関での診断と治療が重要です。
当院では、自費負担とはなりますが眼窩減圧術(出目修正)を提供しております。
ダウンタイムの少ない施術も提供可能ですので、眼球突出にお悩みの方は、ぜひ当院にご相談ください。