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バセドウ病と爪の変化は関係ある?対処法も紹介

「以前に比べて爪の状態が変化した」など、爪に関してお悩みではないでしょうか。

爪の状態の変化は、健康面での異変の兆候になります。

バセドウ病の方においても同様で、身体の変化のサインになっている可能性があります。

そこで、本記事では、バセドウ病と爪の関係性を解説します。

爪の変化が見られたの時の対処方法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

目次

爪の変化と健康状態の一般的な関係

爪は健康状態を反映する重要な指標となります。爪の色や形の変化は、体内の栄養状態や疾病の前兆を示すことがあります。

まずは爪の色の変化と関連する健康状態が挙げられます。

蒼白な爪は貧血や冷え症の可能性が考えられます。真っ白な爪や黄色い爪は、水虫菌の感染も考えられるでしょう。

次に、爪の形の変化も健康状態への影響が考えられます。

爪に縦溝や横溝ができるのは栄養不足や体調不良の可能性があります。一方、ボコボコした爪は、何らかの病気の前兆として捉えられるケースもあるでしょう。

その他の爪の変化としては、爪がもろくなったり割れやすくなったり、爪の周囲が炎症しやすくなったりするのは、亜鉛不足が考えられます。

具体的な健康状態と爪の変化の関係を見ると、貧血や冷え症の場合は爪が蒼白になり、水虫の場合は爪が真っ白や黄色になります。

栄養不足では爪に縦溝や横溝ができ、亜鉛不足では爪がもろくなったり割れやすくなったりします。

また、腎不全の場合は爪が半分白く、半分が正常な色になることがあります。

このように、爪の変化は健康状態の重要な指標となるため、爪の状態を定期的に観察し、異常が見られたら早期に医師に相談することが大切です。

バセドウ病と爪の変化の関係

バセドウ病は甲状腺ホルモンの過剰分泌を特徴とする疾患で、新陳代謝が亢進し体内の様々な部分に影響を及ぼします。

特に爪の成長が早くなるという現象もその1つです。通常よりも早い爪の成長は、爪の質が変わる要因にもなります。

例えば、爪の縁がギザギザになったり、爪と爪床の間が剥がれる「爪剥離」と呼ばれる症状が発生するケースもあります。これは爪が爪床から浮き上がり、簡単に剥がれ落ちる状態です。

さらに、バセドウ病では爪がスプーン状に変形する「さじ状爪」になることもあります。さじ状爪は、爪の中央部分がへこみ、スプーンのような形状になる状態です。

これらの爪の変化は、バセドウ病の診断に役立つ重要な特徴であり、早期発見と治療の鍵となります。

爪に変化を感じた場合は、早めに医師の診察を受けることが非常に重要です。バセドウ病の他の症状(体重減少、心拍数の増加、過剰な発汗など)と併せて現れる場合は、速やかに専門医の診察を受けましょう。

参考:爪甲剥離症を契機にバセドウ病が発見された1例

バセドウ病で爪の変化があった際の対処法

バセドウ病の方で抗甲状腺薬の治療により、甲状腺機能が正常化すると爪の症状も改善した事例があります。

抗甲状腺薬は甲状腺ホルモンの過剰な分泌を抑える働きがあり、これにより甲状腺の機能が安定します。適切な治療を受けることで、爪の変化も元に戻るケースも考えられるわけです。

爪の症状が気になる場合の日常的な対処も必要でしょう。例えば、保湿剤を使用することが挙げられます。

爪やその周りの皮膚を保湿することで、爪の乾燥や割れを防げます。

また、爪を過度に切らないように注意してください。爪を適切な長さに保つことで、割れやすさを軽減できます。

加えて、爪を保護するために手袋を使用することも効果的です。特に水仕事や掃除をする際には手袋を着用すると、爪にかかる負担が軽減されます。

バセドウ病による爪の変化は、患者にとって大きなストレスとなることがありますが、適切な治療とケアを行うと改善が可能です。

参考:爪甲剥離症を契機にバセドウ病が発見された1例

バセドウ病における爪以外の皮膚の症状

バセドウ病では、皮膚に現れる症状も多岐にわたります。皮膚の新陳代謝が活発になると、皮脂の分泌が増加します。

これにより、皮膚が脂っぽくなり、湿疹やニキビといったトラブルが発生しやすいです。顔や背中にニキビができることもあるでしょう。

さらに、バセドウ病では白斑(皮膚の一部が白くなる症状)も見られる場合があります。

この白斑は、メラニン色素の生成が不規則になることで生じ、見た目にも影響を与えます。

また、前脛骨粘液水腫と呼ばれる症状も特徴的です。これはすねの皮膚が腫れて黒くなり、硬くなる症状で、触ると違和感を覚えることが多くなります。

これらの皮膚症状は、バセドウ病の診断において重要なサインになります。

そのため、爪だけではなく皮膚の変化にも注意を払い、早めの診断と適切な治療が必要です。

爪の変化に注意しましょう

バセドウ病では新陳代謝が促進されることから、爪の状態に変化が生じるケースもあります。

爪の状態からバセドウ病が発覚した事例もあります。

しかし、バセドウ病の治療を受けて爪の状態も改善されている場合もあるため、過度に心配する必要はないでしょう。

バセドウ病の治療に合わせて、セルフケアも含めて継続してみてください。

バセドウ病の治療を適切に行えないと、特徴的な症状である眼球突出の状態も悪化する可能性があります。

眼球突出が気になる場合は、ぜひ当院までご相談ください。

当院では、眼窩減圧術などにより出目修正を行なっております。

そのほか、ダウンタイムの少ない治療方法も提供していますので、些細なことでもお問い合わせください。

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