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バセドウ病の薬を飲み忘れたら? 対処法と注意点を解説

バセドウ病でお困りの方はクリニックにお電話またはLINEにてお気軽にお問合せ下さい。

「バセドウ病の薬を飲み忘れてしまった…」と、悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

バセドウ病の治療では薬物治療も用いられ、患者は日々、服用することが求められます。

しかし、何かしらの原因で飲み忘れてしまうこともあるでしょう。

本記事では、バセドウ病の薬を飲み忘れたときの対処法を中心に、注意点なども解説します。

目次

バセドウ病治療に処方される薬

バセドウ病の治療薬には以下のようなものがあります。

種類目的
抗甲状腺薬・チアマゾール(メルカゾール)・プロピルチオウラシル甲状腺でのホルモン合成を抑制する働きがあります。初期治療では抗甲状腺薬が最も一般的に使用されます。
無機ヨウ素・ヨウ化カリウムなど甲状腺でのホルモン合成を一時的に抑制する効果があります。抗甲状腺薬との併用で使用されることがあります。

抗甲状腺薬は甲状腺ホルモンの過剰産生を抑えるため、バセドウ病の治療の中心的な役割を果たしています。

患者によっては、薬物治療だけではなく、放射性ヨウ素治療や手術などを受けることも考えられます。

薬物治療では、症状の改善と副作用の管理のバランスを取ることが重要です。

参考:医療用医薬品 : メルカゾール

参考:医療用医薬品 : チウラジール

参考:医療用医薬品 : ヨウ化カリウム

参考:バセドウ病の薬物療法

バセドウ病の薬を飲み忘れた場合の対処法

バセドウ病の治療薬の飲み忘れへの対処は症状の悪化を防ぐためにも大切です。

薬の飲み忘れの際は、その補填をできるだけ迅速に行いましょう。

バセドウ病の薬を1日分飲み忘れただけでも、患者さんの体調に悪影響を及ぼし、症状の悪化に繋がりやすいためです。

さらに、2日や3日といったように薬の服用を数日間忘れてしまうと、効果が低下し、病状の管理が困難になる可能性があります。

1週間以上薬の服用を忘れてしまうと、治療効果が大きく落ち込み、病状が急激に悪化することも考えられます。

したがって、薬の飲み忘れが発生した場合の対処法は、飲み忘れた期間に応じて変わります。

1日分の薬を飲み忘れた場合には、気づいた時点で速やかに飲むことが大切です。

2日や3日薬を飲み忘れた場合には、状況を主治医に相談し、指示を仰ぎましょう。

そして、1週間以上薬を飲み忘れた場合も同様で、主治医に相談してください。

薬の飲み忘れは副作用の発生リスクを高めることもあり得るため、飲み忘れに気づいたら速やかに主治医に報告し、適切なアドバイスを求めましょう。

バセドウ病の薬を飲み忘れると起こる症状

バセドウ病において、薬による治療に取り組むと、疲労感や動機、むくみなどの軽減につながります。

しかし、忙しさや日常の変動により、薬を飲み忘れてしまうことがあります。

この飲み忘れがもたらすリスクについて、具体的にみていきましょう。

まず、最も懸念されるのは症状の悪化です。

バセドウ病の治療薬は、甲状腺ホルモンの過剰な分泌を抑えることで、さまざまな症状の緩和を目指しています。

しかし、薬の服用を忘れると、血中の甲状腺ホルモンバランスが急速に崩れ、甲状腺機能亢進症の症状が強く現れるようになります。

これにより、動悸や発汗、体重の急激な減少、手足の震えなどが強くなり、日常生活に支障をきたす可能性があります。

次に、副作用の問題です。

通常、治療薬の血中濃度は一定に保たれることで副作用のリスクを最小限に抑えることができますが、薬の飲み忘れにより血中濃度が不安定になると、予期せぬ副作用が現れることがあります。

特に肝機能障害や過敏症状は、患者さんにとって負担となり得ます。

さらに、飲み忘れた薬を一度に補填することで、副作用の発生リスクが高まることも指摘されています。

参考:バセドウ病治療 ガイドライン2019

参考:1.Basedow病薬物治療

薬の飲み忘れを防ぎ効果を持続させる方法

バセドウ病の治療において、長期間にわたって治療薬を適切に服用し続けることは、病気の症状を効果的にコントロールし、安定した日常生活を送るために重要です。

具体的なポイントを2点に絞って解説します。

1つ目は、規則正しい服用の習慣です。

治療の効果を最大限に引き出すためには、医師が指示した正確な用量を、毎日同じ時間に忘れずに服用することが重要となります。

特に忙しい日常や不規則な生活リズムの方にとっては、薬の服用習慣を守るのが難しい場合もあるかもしれません。

そこで、スマートフォンのアラームやリマインダーアプリを設定するなど、自分に合った方法を見つけて規則正しい服用を継続すること望まれます。

2つ目は主治医や薬剤師との積極的なコミュニケーションを図る点です。

治療中に生じる疑問や不安、服薬を忘れた場合や体調の変化があった際には、遠慮なく主治医に相談しましょう。

主治医やカウンセラーなどの専門家は患者の状態を理解し、適切なアドバイスをします。

また、定期的な健康状態のチェックや薬の効果、副作用に関する情報共有を通じて、より効果的で安全な服用プランを一緒に策定することもできるでしょう。

これらのポイントを念頭に置きつつ、バセドウ病の治療薬の効果を持続してください。

自身の体調や症状に合わせた適切な服用方法を見つけることが、病気と上手に付き合っていくポイントです。 

参考:薬の知識

薬の飲み忘れに注意しましょう

バセドウ病の治療薬を飲み忘れると、症状が悪化する可能性があります。

飲み忘れた際は速やかに飲用したり主治医に相談したりしましょう。

また、薬の飲み忘れを防ぐために、自分なりに対処法を検討しましょう。

定期的に受診して、治療方法について主治医と相談するのも方法のひとつです。

なお、バセドウ病の方は、症状のひとつである眼球突出も薬の飲み忘れの影響で悪化が考えられます。

当院では、眼窩減圧術などにより出目修正を行なっております。

そのほか、ダウンタイムの少ない治療方法も提供していますので、眼球突出でお悩みの場合は、当院までお気軽にご相談ください。

バセドウ病でお困りの方はクリニックにお電話またはLINEにてお気軽にお問合せ下さい。

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