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健康診断でバセドウ病を見逃さない!要チェックの検査項目と所見

バセドウ病でお困りの方はクリニックにお電話またはLINEにてお気軽にお問合せ下さい。

バセドウ病の症状に気づかず、日々の生活に支障をきたしていませんか?この病気は初期段階では見逃されやすく、多くの方が気づかないまま過ごしています。

そのため、早期発見・早期治療が重要です。健康診断を活用することで、バセドウ病を含む甲状腺疾患を早期に発見できる可能性が高まります。

本記事では、健康診断で実施される甲状腺関連の検査項目や、バセドウ病を疑うべき健診結果の特徴、見逃されやすい初期症状などについて解説します。

目次

健康診断で実施される甲状腺関連の検査項目

健康診断で行われる甲状腺の検査は、主に血液検査と超音波検査です。これらの検査は、バセドウ病をはじめとする甲状腺疾患の早期発見に役立ちます。簡単で痛みもほとんどないので、安心して受けられるでしょう。

血液検査(甲状腺ホルモン検査)

血液検査では、甲状腺から分泌されるホルモンの量を調べます。主に以下の3つの項目をチェックします。

3つの項目

1. TSH(甲状腺刺激ホルモン)

2. FT4(遊離サイロキシン)

3. FT3(遊離トリヨードサイロニン)

TSHは脳下垂体から分泌され、甲状腺の働きを調整します。FT4とFT3は甲状腺から分泌されるホルモンです。これらの値のバランスを見ることで、甲状腺の機能状態を把握できます。

例えば、バセドウ病の場合、FT4とFT3が高く、TSHが低くなる傾向があります。一方、橋本病などの甲状腺機能低下症では、逆の傾向が見られます。

甲状腺超音波検査

超音波検査は、甲状腺の形や大きさ、内部の状態を調べる検査です。首にゼリーを塗り、プローブと呼ばれる機器を当てて行います。痛みはなく、15分程度で終わるので、気軽に受けられます。

この検査では、以下のようなことがわかります。

検査でわかる項目
  • 甲状腺の大きさや形の異常
  • 腫瘍(しこり)の有無
  • 甲状腺内部の血流の状態

バセドウ病の場合、甲状腺全体が腫れて血流が増加する特徴があります。一方、橋本病では甲状腺の表面がでこぼこになったり、内部の模様が不均一になったりします。

超音波検査は、甲状腺の状態を目で見て確認できるので、とても有用です。ただし、この検査だけでは甲状腺の機能を直接評価できないため、血液検査と組み合わせて総合的に判断します。

バセドウ病を疑うべき健診結果(血液検査)

甲状腺ホルモン以外にも、バセドウ病を示唆する血液検査値があります。

血液検査値
  1. 肝機能検査:AST(GOT)やALT(GPT)が軽度上昇することがあります。
  2. 血糖値:代謝が亢進するため、空腹時血糖が高めになる場合があります。
  3. コレステロール値:総コレステロールやLDLコレステロールが低下することも。
  4. 赤血球数:軽度の貧血が見られることがあります。

これらの変化は、甲状腺ホルモンの過剰分泌による全身への影響を反映しています。しかし、これだけでバセドウ病と断定はできません。他の疾患でも同様の変化が起こる可能性があるからです。

健康診断では見逃されやすいバセドウ病の初期症状

バセドウ病の初期症状は、日常生活のなかで気づきにくいものが多いです。健康診断でも見逃されやすいため、注意が必要です。以下の症状が続く場合は、バセドウ病の可能性を疑いましょう。

まずは疲れやすさや体重減少が挙げられます。代謝が亢進するため、食欲があるのに痩せていく傾向があります。また、暑がりになったり、汗をかきやすくなったりするのも特徴です。

心臓の鼓動が速くなる動悸も、初期症状の1つです。安静時でも脈が100回/分を超えることがあります。不整脈を伴うこともあるので要注意です。

他にも手の震えや筋力低下も見られます。細かい作業が苦手になったり、階段の昇り降りがつらくなったりするかもしれません。

精神面では、イライラしやすくなったり、不安感が強くなったりします。不眠に悩まされることも多いでしょう。

女性の場合、生理不順や月経量の減少が起こることがあります。妊娠中の方は特に注意が必要です。

これらの症状は、ストレスや他の病気でも起こり得ます。しかし、複数の症状が長く続く場合は、専門医の診察を受けることをおすすめします。

バセドウ病が疑われる場合の追加検査

健康診断でバセドウ病の可能性がある場合、確定診断のために追加検査が必要です。これらの検査は専門医のもとで行われ、より詳細な情報を得ることができます。

まず甲状腺自己抗体検査が実施されます。TRAb(TSH受容体抗体)やTSAb(甲状腺刺激抗体)の測定が主な検査項目です。これらの抗体が陽性の場合、バセドウ病の可能性が高まります。

次に甲状腺摂取率検査があります。甲状腺のヨウ素取り込み能力を調べる検査で、バセドウ病では通常より高い値を示します。ただし、妊娠中や授乳中の方は避けるべき検査です。

甲状腺シンチグラフィも有用な検査の1つです。放射性物質を注射し、甲状腺の形や機能を画像で確認します。バセドウ病では、甲状腺全体が均一に描出されます。

さらに、眼症状が気になる場合は、眼科での精密検査も行われます。MRIやCTスキャンで眼球や眼窩の状態を詳しく調べます。

参考:広島市医師会「甲状腺機能検査と甲状腺自己抗体検査」

健康診断を定期的に受けましょう

バセドウ病は早期発見・早期治療が鍵となる疾患です。健康診断で実施される血液検査や超音波検査は、この病気を見つける重要な手段となります。

また、日常生活での些細な変化にも注意を払い、気になる症状があれば躊躇せず専門医を受診しましょう。定期的な健康診断の受診と、結果に基づく適切なフォローアップが、あなたの健康を守ります。

当院では、眼窩減圧術などにより出目修正を行なっております。そのほか、ダウンタイムの少ない治療方法も提供していますので、眼球突出でお悩みの場合は、当院までお気軽にご相談ください。

バセドウ病でお困りの方はクリニックにお電話またはLINEにてお気軽にお問合せ下さい。

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