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生まれつきの眼球突出(出目)の治療方法は?保険治療はある?

バセドウ病でお困りの方はクリニックにお電話またはLINEにてお気軽にお問合せ下さい。

「生まれつき眼球突出の治療方法が知りたい」

このようにお考えの方に、生まれつき眼球突出の特徴や治療方法、保険治療について解説します。眼球突出にお悩みの場合は、ぜひ参考にしてください。

目次

生まれつきの眼球突出とは?

「生まれつきの眼球突出」とは、眼球が正常な位置よりも前方に突出する状態のことです。この状態にはさまざまな原因がありますが、一般的には甲状腺機能亢進症、特にバセドウ病が原因と考えられます。

参考:バセドウ病悪性眼球突出症(甲状腺眼症)の診断基準と治療指針 2018 

甲状腺機能亢進症による眼球突出は、眼窩組織の浮腫やリンパ球の浸潤を引き起こし、眼球が前方に押し出されることで発生します。眼球突出の程度は軽度から重度までさまざまで、重度の場合は物理的にまぶたを閉じることができなくなり、ドライアイや目の痛みなどの症状が生じることもあります。

参考:株式会社三和化学研究所「26.バセドウ病止の病気」

眼球突出が起こると、まぶたを閉じることができないため、眼が乾燥しやすく、涙目になったり、まばたきの回数が減少したりすることがあります​​。この状態は、視力や眼球運動に関与する神経が圧迫されることにより、視力障害などを引き起こすこともあるでしょう。

診断には、血液検査や画像検査(MRIやCT)が行われ、原因や目の状態を詳しく調べることが必要です。治療については、症状が強い場合に手術が検討されることも考えられますす。診療は眼科や内科、脳神経外科で行われることが多いです。

以上の情報から、生まれつきの眼球突出は、甲状腺機能亢進症などの医学的な原因によって発生することが多く、その治療法や管理方法には専門的な医療機関での診断と治療が必要です。

参考:甲状腺眼症診療の手引き Digest 版 

生まれつきの眼球突出の治療法

眼球突出の治療法には、主に手術と薬物療法の2種類があります。

手術方法

手術方法は、眼球突出の程度や原因によって、主に3種類に分けられます。

手術方法特徴
眼窩脂肪切除術眼窩内の脂肪組織を切除し眼球の突出を減らす方法眼球突出の原因が脂肪の増加にある場合に有効
眼窩骨切除術眼窩の骨を削り眼球の収まるスペースを広げる方法眼球突出の原因が眼窩の狭さにある場合に有効
眼輪筋切除術眼球を支える筋肉を切り、眼球の突出を減らす方法眼球突出の原因が眼輪筋の強さにある場合に有効

参考:甲状腺眼症に対する内視鏡下経鼻腔眼窩減圧術

手術の効果は個人差がありますが、眼球突出の改善や見た目の美化が期待できます。しかし、手術はリスク(腫れや内出血など)を伴ったり費用が高かったりしますので、薬物療法と比較しながら決定しましょう。

薬物療法

薬物療法は、眼球突出の原因が甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう、バセドウ病)などの全身性の疾患にある場合に有効な方法です。

種類特徴
抗甲状腺薬甲状腺ホルモンの分泌を抑える薬甲状腺機能亢進症の症状や眼球突出の程度を改善する副作用として白血球の減少、肝機能障害、発疹などがある
ステロイド炎症や免疫反応を抑える薬眼球突出に伴う眼の痛みや腫れ、視力低下などを緩和する副作用として、高血圧、糖尿病、骨粗しょう症、感染症などがある

参考:公益財団法人 日本医療機能評価機構「バセドウ病治療ガイドライン2019」

参考:バセドウ病の薬物療法

参考:バセドウ病治療における抗甲状腺剤と内用療法の費用効用分析

薬物療法により眼球突出の進行や悪化を防ぐことが期待できます。しかし、薬物療法は副作用や再発のリスクがあるため、定期的な検査や医師の指示に従って行う必要があります。また、場合によっては手術と薬物療法を併用することもあるでしょう。

保険治療はある?

生まれつきの眼球突出の治療は保険適用となる場合と保険適用とならない場合があります。バセドウ病が原因の場合は、保険適用となり3割もしくは1割負担で治療が可能です。ただし、生まれつきの眼球突出がバセドウ病などの疾患が原因でない場合は、保険適用とならないことがあります。

保険が適用されるのは、療養を目的とした治療であり、見た目を整えるための治療は保険適用外となるからです。

参考:厚生労働省「国民健康保険の給付について」

参考:大泉町「保険給付の対象とならないもの」

特に手術の場合は、高額になるため、保険適用かどうかを確認しておく必要があります。

治療後の眼球の状態や見た目の変化

眼球突出の治療後は、眼球が正常な位置に戻ることで、目の大きさや形が変わります。これは、見た目の美化や自信の向上につながることがあります。

しかし、治療後の眼球の状態や見た目は、個人差があります。また、治療後にも眼球突出が完全に消えない場合や、眼球の左右の対称性が崩れる場合もあるでしょう。

このような場合は、医師と相談して、追加の治療や修正手術が可能です。治療後の眼球の状態や見た目については、事前に医師によるシミュレーションや写真などで確認することが重要です。

参考:急激な片側性眼球突出を契機にバセドウ病と診断された1例

バセドウ病眼症でお悩みの場合は当院まで

生まれつきの眼球突出はバセドウ病が原因の場合があります。バセドウ病が原因であれば、症状の悪化も考えるため、早期の受診と治療が必要です。

当院では、眼球突出(バセドウ病眼症)でお悩みの方に、元ステロイドパルス療法をはじめとするダウンタイムの少ない治療を提供しております。バセドウ病眼症でお悩みの場合は、ぜひお気軽にご相談ください。

バセドウ病でお困りの方はクリニックにお電話またはLINEにてお気軽にお問合せ下さい。

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