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バセドウ病になるとインフルエンザや風邪にかかりやすい?予防接種や注意点も解説

バセドウ病でお困りの方はクリニックにお電話またはLINEにてお気軽にお問合せ下さい。

「バセドウ病になるとインフルエンザにかかりやすい?」

「予防接種はできるの?」

このようなお悩みがある方に、バセドウ病とインフルエンザについて解説します。

予防接種や注意点なども取り上げていますので、ぜひ参考にしてください。

目次

甲状腺と免疫力の関係

まずは甲状腺と免疫力の関係をみていきます。

特に甲状腺機能低下症と免疫力の低下には関係性があるのか気になる方もいるでしょう。

甲状腺機能低下症は、甲状腺ホルモンの不足により引き起こされます。

このホルモンは体の多くの機能に影響を与えるため、その不足は新陳代謝の低下や低体温など、さまざまな体の変化を引き起こします。

これらの変化は、間接的に免疫系の機能を低下させる可能性があります。

特に全身の代謝が落ちることで、免疫系が正常に機能するために必要なエネルギーが供給されにくくなることが考えられます。

研究では甲状腺ホルモンが免疫細胞に直接作用し、これを活性化させることが明らかにされました。

これにより、甲状腺ホルモンが感染症防御において重要な役割を果たしていることが示されたわけです。

そのため、甲状腺ホルモンの不足が免疫力の低下を引き起こし、感染症に対する防御力が弱くなるリスクが高まると考えられます。

参考:自然免疫に対する甲状腺ホルモンの作用

バセドウ病患者は免疫面で注意が必要

バセドウ病は甲状腺機能亢進症の一種で、甲状腺ホルモンの過剰な分泌が特徴です。

この状態でインフルエンザに罹患すると、甲状腺クリーゼと呼ばれる重大な合併症を引き起こすリスクが高まります。

甲状腺クリーゼは、急激な代謝の上昇、高熱、心臓への負担増大などを引き起こし、致死率が高い状態に至ることがあります。

そのため、バセドウ病の方においては、インフルエンザの予防が重要となります。

インフルエンザワクチンは予防効果が約60〜70%とされ、インフルエンザの重症化や死亡リスクを減らす効果も確認されています。

バセドウ病患者は、未治療や治療途中、または服薬を自己判断で中断している場合でも、インフルエンザワクチンを接種することが推奨されます。

これにより、甲状腺クリーゼのリスクを減少させることが可能です。

また、バセドウ病患者は、インフルエンザに罹患することによる亜急性甲状腺炎のリスクも考慮する必要があります。

予防接種を適切な時期に受けることで、これらのリスクを軽減し、健康を守ることが可能になります。

参考:小児における軽度および中等度から重度のインフルエンザを予防するためのワクチン

バセドウ病でインフルエンザ予防接種を受ける注意点

バセドウ病の場合であってもインフルエンザの予防接種を受けられます。

しかし、次の場合には接種を控えたり医師に相談したりしてください。

  • 体調不良の時期
  • バセドウ病の内服薬治療を開始して2か月程度
  • ステロイド治療中

体調不良は甲状腺亢進や機能低下を要因とする場合です。

また、バセドウ病の内服薬を飲み始めて2か月程度は、発熱した際に内服薬の副作用か予防接種による副作用か判断しづらいため控えておきましょう。

ステロイド治療中は予防接種の効果を得られない可能性があるためさけるのが無難です。

参考:医療法人 神甲会 隈病院

バセドウ病プラスアルファの条件がある場合の注意点

バセドウ病に加えて、次の条件に当てはまる際はインフルエンザの罹患には注意が必要です。

  • 5歳未満
  • 65歳以上
  • 妊娠中
  • 介護施設に長期入居している
  • BMI40以上
  • 先天性の心疾患
  • 喘息
  • 慢性閉塞性肺疾患

上記に該当するバセドウ病患者は、インフルエンザワクチンの接種を検討しておきましょう。

ワクチン接種によって、インフルエンザの感染自体を防ぐだけでなく、重症化するリスクを減少させることができます。

また、これらの条件を持つ場合は、インフルエンザに罹患した場合の治療方針やケアについて、医療提供者と密接に相談し、状況に応じた迅速な対応が重要です。

予防接種の他、手洗いやうがい、マスク着用など日常の感染予防策も徹底することが望ましいです。

参考:長崎甲状腺クリニック

バセドウ病の治療薬を服用中に風邪薬を飲んでもいい?

バセドウ病の方は、風邪にかかると「軽症で済むように」と市販薬の服用を検討するのではないでしょうか。

基本的にはバセドウ病の治療で服用している薬とあわせて飲んでも問題ありません。

市販されている風邪薬には甲状腺機能障害の場合に医師への相談を促す内容が記載されています。

しかし、風邪薬の成分にチラーヂンなどバセドウ病の飲み薬と組み合わせが悪いものではなければ、一緒に服用が可能です。

風邪薬で特に注意が必要なのは、ヨウ素や自律神経を刺激する成分が含まれているときです。

ヨウ素はうがい薬にも含まれる場合があるので、成分を確認して起きましょう。

自律神経を刺激するエフェドリンやジプロフィンなどは、漢方薬や咳止め薬に含まれることがあります。

また、風邪薬の服用は数日程度ならば問題ありませんが、習慣的な飲用は避けましょう。

服用してもいいかどうか迷った場合は、医師に相談して指示を仰いでください。

参考:医療法人 神甲会 隈病院

バセドウ病の方はインフルエンザに注意しましょう

バセドウ病になると免疫力にも影響することがあり、インフルエンザなどの感染症へに注意が必要です。

インフルエンザにかからないために予防接種を受けることを検討してください。

ただし、医師と相談したうえで接種を決定することをおすすめします。

バセドウ病の方は、免疫面だけではなく眼に関しても症状が現れることもあります。

たとえば、眼球突出が挙げられます。

眼球突出では、眼の痛みや充血も起こりやすく、日常生活でも辛さを感じるものです。

当院では、自費治療になりますが眼窩減圧術などにより出目修正を行っております。

ダウンタイムの少ない治療方法も提供していますので、眼球突出にお悩みの方は、ぜひ当院までご相談ください。

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