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バセドウ病で目の痙攣は起こる?原因や治療方法、セルフケアなどを解説
「バセドウ病で目が痙攣するの?」
「目が痙攣する原因は?」
このような悩みがある方に向けて、目の痙攣の原因や治療方法、セルフケアなどを解説します。
目の痙攣でお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
バセドウ病で目の痙攣はなぜ起こる?
バセドウ病眼症で目の痙攣が起こる主な要因は、眼球の周りにある脂肪や目を動かす筋肉に炎症が起きることによります。
この炎症は、自己免疫の異常が原因で発生します。
そのほかの要因も含めて目の痙攣が起こる理由をご紹介します。
- 炎症による組織の腫れ:自己免疫の異常により、まぶたや眼球の後ろの組織に炎症が起こり、その部分が腫れます。この腫れが目の痙攣を引き起こす要因です。
- 眼球の突出:眼球の後ろの脂肪が腫れてボリュームが増えるために、眼球が前へ押し出されます。眼球突出も目の痙攣を引き起こす要因となります。
- 目を動かす筋肉の腫れ:眼球の後ろにある目を動かす筋肉が腫れると、目の動きが悪くなり、物が二重に見えるようになります。この筋肉の腫れも、目の痙攣に影響を与える可能性があります。
バセドウ病眼症による目の痙攣は、炎症による組織の腫れや眼球の突出、目を動かす筋肉の腫れなどが複合的に関わっています。
痙攣を含むバセドウ病に関する目の症状は、適切な治療によって改善することが期待できます。
バセドウ病の目の痙攣を治す方法は?
バセドウ病の目の痙攣を治すには、さまざまな方法でアプローチが可能です。
たとえば、甲状腺ホルモンを正常化させるために、内服薬を服用することも治療方法のひとつです。
バセドウ病は、甲状腺ホルモンが過剰に分泌される状態であり、それを抑えて症状を改善していくわけです。
ただし、服用量や治療期間は患者それぞれで異なるため、医師の診断に従いましょう。
そのほかの治療方法としては、下記が挙げられます。
- ステロイドパルス療法:視神経の障害や目の裏の筋肉に炎症がある場合、ステロイドパルス療法が一般的に行われます。炎症を抑えて症状を改善していきます。
- 放射線治療:一部の患者は放射線治療が有効な場合があります。この治療は、眼窩の炎症を抑えることが目的です。
- 眼窩減圧手術:眼球突出が重度の場合や視神経が圧迫されている場合には、眼窩減圧手術が検討されます。眼球の後ろのスペースを増やして、圧迫を解消することが目的です。
以上の治療方法は、バセドウ病における目の症状に対するものです。
バセドウ病眼症の際には、それらの方法でアプローチしていきます。
バセドウ病が関係ない場合もある
目が痙攣する原因はバセドウ病が関係するときばかりではありません。
バセドウ病以外の要因としては以下が考えられます。
- 眼瞼ミオキミア
- 眼精疲労
- VDT症候群
- 眼瞼痙攣
- 片側顔面痙攣
一時的な眼瞼ミオキミアは、眼輪筋の痙攣によるもので、ストレスや睡眠不足から起きることが多いです。
しかし、数分程度で収まることがほとんどです。
眼精疲労は、長時間目を酷使しすぎることで起き、眼の疲れから来る違和感が続きます。
ストレスや生活環境、眼鏡の不適合も原因となります。
VDT症候群は、パソコンなどディスプレイを見続けることで目の乾燥や疲労から生じます。
作業姿勢と距離が適切でないことが発症要因です。
眼瞼痙攣は、眼輪筋の過剰な痙攣で両眼が開きにくくなる症状で、中枢神経の異常が原因と考えられています。
片側顔面痙攣は、ある側の顔の筋肉が痙攣し始め、広がっていきます。
腫瘍や血管異常による神経圧迫が原因の可能性も考えられます。
バセドウ病の目の痙攣に対するセルフケア
バセドウ病による目の痙攣やその他の眼症状はセルフケアも可能です。
まずは十分な休息を取ることが大事です。
理由は睡眠不足は症状を悪化させる可能性があるからです。
また、外出時には目を保護するためのサングラスを使用することも効果があります。
スマホやパソコンの利用時は、長時間の画面使用を避けると目の負担を軽減できます。
画面からの光を適度にすることも、目へのストレスを減らすために有効です。
さらに、体全体のバランスを保つためにも、十分な水分を摂取することが大切です。
ストレスは症状を悪化させることがあるため、趣味などを通じてストレスを管理することも、症状の軽減に役立ちます。
これらのセルフケアはバセドウ病による目の痙攣や眼症状の軽減に有効ですが、症状が改善しない場合は専門医の診断と治療を受けることが重要です。
日々の生活の中でこれらの工夫を取り入れ、目の健康を守りましょう。
バセドウ病で目の痙攣に悩んでいるときは早めに治療しましょう
バセドウ病の目の痙攣は、自己免疫の異常による炎症や眼球の突出などが関係する場合があります。
治療法としては、甲状腺ホルモンの正常化、ステロイドパルス療法などがあります。
休息の確保、サングラスの着用、スマホやパソコンの利用時間の制限などのセルフケアにも取り組んでみましょう。
ただし、セルフケアで症状が改善しない場合は早めに専門家に相談しましょう。
なお、当院では自費となりますが、眼窩減圧術(出目修正)を提供しております。
眼球突出について、見た目が気になる場合は、お気軽にご相談ください。
また、当院ではダウンタイムの少ない施術も提供していますので、お気軽にお問い合わせください。