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眼球突出の日帰り手術の方法!メリットやリスクも解説

「眼球突出は日帰りで手術ができる?」

「日帰りでの手術方法は?」

上記のような眼球突出に関する手術についてお悩みの方に向けて、日帰り手術の方法やメリット、リスクなどを解説します。

眼球突出の日帰り手術について知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

目次

眼球突出とは?原因と一般的な治療法

まずは眼球突出の原因と一般的な治療方法を解説します。

眼球突出の原因

眼球突出とは、眼球が正常な位置よりも前方に突き出る状態のことです。

眼球突出は、目の見た目や視力に影響を与えるだけでなく、眼の乾燥や感染、緑内障などの合併症を引き起こす可能性があります。

眼球突出の原因はさまざまですが、最も一般的なものは、甲状腺機能亢進症(バセドウ病)に伴う甲状腺眼症です。

甲状腺眼症では、免疫系の異常により、眼窩(目の周りの骨)の中の脂肪や筋肉が腫れて、眼球を押し出します。

他にも、眼窩の腫瘍や感染、眼窩の外傷、遺伝性の疾患などが眼球突出の原因となることがあります。

参考:長野県医師会

参考:三和化学研究所

一般的な治療法

眼球突出の治療法は、原因や症状の程度によって異なります。

軽度の眼球突出では、人工涙液や眼帯などで眼の乾燥や刺激を防ぐことができます。

甲状腺眼症の場合は、甲状腺ホルモンのバランスを整える薬や、免疫系の活動を抑える薬を服用することが必要です。

眼球突出が重度で、視力や眼の健康に危険がある場合は、手術が必要になることも考えられます。

手術では、眼窩の骨を削って眼球にスペースを作ったり、眼球の位置を調整したり、眼瞼の形を整えたりします。

参考:バセドウ病悪性眼球突出症(甲状腺眼症)の診断基準と治療指針 2023 

眼球突出の日帰り手術の方法

眼球突出の日帰り手術では、眼窩減圧術と呼ばれる方法が採用される場合があります。

眼窩減圧術とは、眼窩の骨を削って眼球にスペースを作る手術です。

眼球突出の程度が高く、眼の健康に危険がある場合に行われます。

手術では、眼窩の骨を削って眼球にスペースを作ったり、眼球の位置を調整したり、眼瞼の形を整えたりします。

また、眼窩減圧術は、内視鏡下経鼻腔眼窩減圧術という方法で行われることが多いです。

内視鏡下経鼻腔眼窩減圧術とは、鼻の穴から内視鏡を挿入して、眼窩の骨を削る手術です。

この方法は、切開や縫合が不要で、出血や感染のリスクが低く、回復が早いというメリットがあります。

また、鼻の穴から行うため、顔に傷跡が残らないという利点もあります。

参考:甲状腺眼症に対する内視鏡下経鼻腔眼窩減圧術

日帰り手術のメリット

眼球突出の日帰り手術を受けると、さまざまなメリットがあります。

まずは入院費用を節約できることです。

日帰り手術では、手術当日に退院できるため、入院費用や食事代などの経費を節約できます。

日帰り手術の費用は、入院手術の費用よりも大幅に少ないです。

また、感染症の予防にもつながります。

日帰り手術では、病院に滞在する時間が短いため、病院内での感染症のリスクを減らすことができます。

特に感染症が流行している時期には、日帰り手術の方が安全です。

それから自宅で回復できる点もメリットです。

手術後の行動には制限があるケースも考えられますが、自分なりに心身にストレスをかけない過ごし方を選べます。

眼球突出の手術リスク

腔眼窩減圧術などは、バセドウ病眼症の治療法として有効ですが、この手術にはいくつかの潜在的な副作用があります。

これらの副作用は患者によって異なり、手術の種類や個々の健康状態にも左右されます。

以下に、主な副作用を挙げて説明します。

副作用の種類特徴
出血手術中や手術後に出血が起こる可能性があります。これは一般的な外科手術で見られる副作用の一つです。
痛みや赤み手術部位には痛みや赤みが生じることがあり、手術に伴う通常の反応です。
創部感染手術部位が感染するリスクがあります。術後の傷口のケアが不十分な場合に特に起こりやすいです。
縫合不全縫合された部位が適切に治癒しないことがあります。これは稀ですが、起こると追加の治療が必要になることがあります。
麻酔・薬剤アレルギー手術中に使用される麻酔薬やその他の薬剤に対するアレルギー反応が生じる可能性があります。事前のアレルギーテストが重要です。
再発・腫瘍の残存手術が完全に成功しない場合、症状が再発するか、治療が必要な腫瘍組織が残る可能性があります。
ケロイドや瘢痕手術による傷が治癒する過程で、ケロイドや目立つ瘢痕が形成されることがあります。

参考:甲状腺眼症診療の手引きDigest 版

これらの副作用は、手術を受けるかどうかを決める際に重要な要因です。

治療の利点とリスクを医師とよく話し合い、最適な選択をすることが重要です。

また、「内科的治療後も目の症状が改善しない」という患者にとっては、これらのリスクを考慮した上で、手術が有効な選択肢となります。

バセドウ病の眼球突出のお悩みは当院にご相談ください

今回は眼球突出の日帰り手術について解説しました。

眼球突出については治るのかどうか不安に思う方も少なくありません。

しかし、ステロイドによる治療や腔眼窩減圧術などにより、改善できるケースがほとんどです。

医師に相談し、自分に最適な治療方法を選びましょう。

なお、当院ではバセドウ病眼症でお悩みの方へ「眼窩脂肪減圧術」や「斜視手術」「眼瞼手術」を提供しています。

眼球突出の手術で気になることがあれば、お気軽にご相談ください。

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