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バセドウ病と便秘の関係性は?対処法も解説
「バセドウ病でも便秘はするの…?」と、疑問に思っている方もいるのではないでしょうか。
バセドウ病の方は症状を悪化させないように、食生活や習慣などに運動習慣などに注意していると思います。
しかし、適切な生活を送れないと、便秘を引き起こす可能性があります。
本記事では、バセドウ病と便秘の関係性や対処法を解説します。
一般的な便秘の原因
一般的な便秘の原因には、食物繊維不足や運動不足などがあります。食物繊維は主に野菜や果物、全粒穀物に多く含まれており、これらの食品を十分に摂取しないと腸の働きが低下し、便が固くなりがちです。
食物繊維は腸内の善玉菌を増やし、腸の動きを活発にする役割がありますが、日々の食事で不足しやすいものです。
次に運動不足も便秘の大きな原因となります。運動をすることで体全体の血行が良くなり、腸の動きも活発になります。
特にウォーキングやヨガなどの軽い運動は、腸の蠕動(ぜんどう)運動を促進し、便通を改善する効果があります。しかし、現代の忙しい生活の中で、運動の時間を確保するのは難しいことも多いです。
厚生労働省の報告によれば、日本人の食物繊維摂取量は推奨量に満たないことが示されています。具体的には、成人1日当たりの食物繊維摂取推奨量は20〜25g程度ですが、十分に摂取できていない方も多いのではないでしょうか。
バセドウ病と便秘の関連性
バセドウ病の方のように、甲状腺ホルモンが過剰に分泌されると、代謝を高め、腸の運動を促進します。
このため、バセドウ病患者の多くが便秘ではなく下痢を経験することがあります。甲状腺ホルモンの過剰は腸の運動を促進するため、逆に便秘よりも下痢の症状が現れやすいのです。
一方で甲状腺機能低下症の場合には、甲状腺ホルモンの分泌が低下し、代謝が鈍くなるため、腸の運動も減少し便秘の症状が現れやすくなります。
このように、便秘には甲状腺ホルモンが関係しています。便秘、もしくは下痢が続いた際には甲状腺ホルモンのバランスが崩れている可能性があります。
バセドウ病における便秘の原因
先述のとおり、バセドウ病はの方は甲状腺ホルモンの過剰分泌により、腸の動きが活発になり、下痢を引き起こしやすいです。
しかし、バセドウ病の症状は個人差があり、必ずしもすべての患者が同じ症状を示すわけではありません。例えば、運動不足やストレス、食生活の乱れが重なった場合、腸の動きが鈍くなり、便秘になる可能性もあります。
「バセドウ病だから便秘にはならない」と過信せずに対処が必要です。
バセドウ病における便秘の対処法
便秘の対処法として、日常生活での食事や運動、ストレス管理などの工夫が重要です。まず、食事に関しては、食物繊維を多く含む野菜や果物を積極的に摂取することが推奨されます。
例えば、ほうれん草やキャベツ、ブロッコリーなどの緑黄色野菜やりんご、バナナなどの果物は食物繊維が豊富です。これに加えて、玄米や全粒粉のパンなども効果的です。さらに、ヨーグルトや納豆などの発酵食品を取り入れることで、腸内環境を整えることができます。
次、運動についてですが、適度な運動を日常生活に取り入れることが大切です。ウォーキングやジョギング、ヨガなどの軽い運動は、腸の動きを活発にし、便秘の予防に役立ちます。
また、水分摂取を意識し、水分不足にならないように注意することも重要です。1日に1.5リットルから2リットルの水を飲むことを目標にし、こまめに水分を摂るよう心掛けましょう。水分が不足すると、便が硬くなり、排便が困難になることがあります。
さらに、ストレスを溜めないようなリラックス法や規則正しい生活リズムを整えることも効果的です。例えば、深呼吸や瞑想、趣味の時間を持つことなどでリラックスする時間を確保することが大切です。
規則正しい生活リズムを保つためには、毎日同じ時間に寝起きすることや、バランスの取れた食事を摂ることが必要です。
これらの対処法を実践することで、一般的な便秘の緩和が期待できます。
バセドウ病における下痢の対処方法
バセドウ病の方で下痢をした際には、様々な対処方法があります。まず水分補給が重要です。下痢をすると体内の水分が急速に失われるため、水分をこまめに摂取することが必要です。
水やスポーツドリンク、特に電解質を含む飲み物を選ぶと、効果的に脱水症状を防ぐことができます。
また、消化を助けるために白米やうどんなどの消化しやすい食べ物を摂ることが推奨されます。これらの食べ物は胃腸に負担をかけず、必要な栄養を摂取することができます。
加えて整腸作用のある食品や薬を利用することも効果的です。ヨーグルトや納豆などの発酵食品は腸内環境を整えます。
さらに、薬局で購入できる整腸剤や処方薬を使うことも考慮しましょう。ただし、薬を使用する際は自己判断を避け、必ず医師や薬剤師の指示を仰ぐことが大切です。
体を休めることも忘れてはいけません。安静にして十分な睡眠を取ることで、体の回復を促進します。症状が重い場合や長引く場合は、早めに医師の診察を受けることが重要です。
特に血便や高熱が伴う場合は、速やかに医療機関を受診するよう心がけましょう。
いくつかの対処方法を組み合わせて、症状に適した総合的な対策を行うことが求められます。
適切な水分補給、消化に良い食事、整腸作用のある食品や薬、そして十分な休養を組み合わせることで、下痢の症状を緩和できるでしょう。
便秘に気を付けて生活しましょう
便秘は様々な要因で引き起こされます。バセドウ病の方は、便秘よりも下痢の症状が現れやすいですが、便秘にならないとは言い切れません。
バランスの取れた食事や適度な運動、ストレスの軽減など、便秘や下痢を引き起こさないための対策を継続しましょう。
なお、バセドウ病の方は、便秘や下痢に気を付けるような生活をしないと症状の1つである眼球突出にも悪影響が考えられます。
当院では、眼窩減圧術などにより出目修正を行なっております。
そのほか、ダウンタイムの少ない治療方法も提供していますので、眼球突出でお悩みの場合は、当院までお気軽にご相談ください。