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バセドウ病にかかると失明する?予防法や治療法などを解説

バセドウ病でお困りの方はクリニックにお電話またはLINEにてお気軽にお問合せ下さい。

「バセドウ病と診断されたけれど失明してしまうの?」

「バセドウ病は失明する病気なの?」

このような悩みがある方に向けて、予防法や治療法などを解説します。

バセドウ病と眼に関して知りたい場合は、ぜひ参考にしてください。

目次

バセドウ病と目の健康について

バセドウ病は、甲状腺の自己免疫疾患で、多くの症状を引き起こす可能性があります。

特にバセドウ病による眼の症状は重要で、これらは「バセドウ病眼症」とも呼ばれます。

バセドウ病眼症には、目そのものに異常が現れる「原発性症状」と、目に生じた異常が原因で現れる「続発性症状」の二つに分類されます​​。

具体的な症状には、まぶたの腫れ、結膜の充血、眼球突出、目の痛み、物が二重に見える、視力の低下などがあり、これらは眼球を動かす筋肉や脂肪組織に炎症が起こることで引き起こされます​​​​。

特に視力に関わる症状、例えば視力の低下や物が歪んで見える症状は、視神経が圧迫されることによって起こり、これらの症状は緊急の治療が必要とされます​​。

バセドウ病の治療方法には、手術、薬、放射線療法などがありますが、眼の症状に対する治療は専門の眼科医による治療が必要とされています。

自己免疫による眼症状は、抗甲状腺薬だけでは回復しないため、総合的なアプローチが求められます​​​​。

参考:続発性副甲状腺機能亢進症

参考:26.バセドウ病と目の病気

バセドウ病で失明するのか

バセドウ病における失明のリスクは、主に症状の進行と治療の有無に依存します。

バセドウ病の特徴的な眼の症状として、視神経の障害が挙げられます。

これは、眼球突出や眼瞼後退などによる物理的な圧迫や、炎症による視神経への影響に起因する可能性があります。

これらの症状が進行すると、視力低下から最終的に失明に至るリスクが増加します。

特に、バセドウ病に伴う眼の症状は、個々の患者で異なる速度で進行する可能性があり、一部の患者では急速に悪化することもあります。

したがって、バセドウ病の診断を受けた際は、定期的な眼科診察を受け、視力検査や眼底検査などを通じて、症状の進行をモニタリングすることが重要です。

早期発見と適切な治療により、失明リスクを最小限に抑えることが可能です。

治療方法には、薬物療法、放射線治療、必要に応じて眼科的手術が含まれます。

正しい治療計画と継続的なフォローアップにより、バセドウ病による視力障害のリスクを効果的に管理できます。

参考:甲状腺眼症診療の手引き

参考:バセドウ病眼症

バセドウ病眼症の治療方法と予防策

バセドウ病眼症の治療には、症状の進行度や患者の状態に応じて、さまざまなアプローチが採られます。

具体的な治療法は以下の通りです。

  • 免疫抑制療法
    • ステロイドホルモン剤を用いて、目の裏の炎症を鎮めます。このステロイドパルス療法では、3日連続でステロイドホルモン剤を点滴し、4日間休むサイクルを3回繰り返します。これにより、目の裏の炎症を迅速に鎮めることができます​​。
  • 放射線外照射療法
    • 目の奥の筋肉組織に対して、リンパ球浸潤を抑制する目的で弱い放射線を照射します。これにより、眼球の突出を軽減することが可能です。周囲への影響を避けるため、保護マスクを着用し、10回に分けて照射が行われます。放射線療法は、妊娠中や授乳中には適用できないため、治療の選択には注意が必要です​​。
  • 機能回復手術
    • 眼窩の壁の一部や脂肪を取り除く手術や、眼筋の癒着している組織をはがす手術があります。これにより、眼球の圧力を下げ、視力障害や複視の改善を目指します。手術は高度な技術を要しますが、成功すれば症状の大幅な改善が期待できます​​。

加えて、バセドウ病眼症の予防策としては、甲状腺ホルモンのバランスを適切に管理し、定期的な眼科検診を行うことが重要です。眼球突出や視力障害などの初期症状に気づいた場合は、直ちに専門の医師に相談し、適切な治療を受けることが必要です。早期発見と治療が、進行の抑制と視力の保護に重要な役割を果たします。

参考:甲状腺眼症診療の手引き

参考:バセドウ病眼症に対するステロイド

参考:バセドウ病悪性眼球突出症(甲状腺眼症)の診断基準と治療指針 2018

バセドウ病患者の日常生活と心理的なサポート

バセドウ病の診断と治療は、患者の生活の質に大きな影響を与える可能性があります。以下に患者の生活の質を維持し、心理的サポートをするためのポイントを解説します。

日常生活の工夫

日常生活の工夫では、食事と運動、入浴が挙げられます。

  • 食事

バセドウ病患者はカロリー消費量が多くなります。食欲が増加しても体重が減る傾向にあるため、規則正しい食生活と十分なカロリー補給が必要です。特に、筋肉減少を防ぐために、たんぱく質の摂取が重要です。また、海草類のヨード摂取は過剰にならない範囲でコントロールし、アルコールや唐辛子など代謝を亢進させる食品は避けることが推奨されます​​。

  • 運動

バセドウ病では、脈拍が高く筋力低下や骨のもろさが見られるため、過度の運動は推奨されません。治療開始後、甲状腺ホルモンの値が安定するまで、重い運動は控え、その後、徐々に軽い運動を始めることが望ましいです​​。

  • 入浴

バセドウ病患者は新陳代謝が活発で汗をかきやすくなります。清潔を保つためにはシャワー浴が重要ですが、湯船につかることは医師と相談してください​​。

参考:バセドウ病と正しくつきあうために、やってはいけないこととは

参考:ヨウ素制限レシピ

参考:温泉・入浴・お風呂・サウナと甲状腺

心理的サポート

患者の家族などの心理的なサポートでは、次の2点に注意しましょう。

  • バセドウ病は精神疾患ではありませんが、甲状腺ホルモンが高値の場合、感情の変化、睡眠障害、活動性の低下、知的機能障害などの精神症状を伴うことがあります。これらの症状は、バセドウ病の治療が進むにつれて改善することが多いですが、持続する場合は他の病気が合併している可能性も考えられます​​。
  • バセドウ病の治療では、心理的側面の配慮が重要です。病気の診断自体が患者にとって大きなショックとなることがあります。医療提供者は、患者やその家族との良好な信頼関係を築き、体と心の両面からの治療を行うことが重要です。カウンセリングや医療相談室の利用も一つの選択肢となります​​。

参考:著明な精神症状を呈したバセドウ病の 1例

参考:日本甲状腺学会雑誌

バセドウ病眼症に対策しましょう

バセドウ病の症状の進行は人それぞれであり、重度の場合は失明に至る可能性があります。

しかし、日々の生活を改善したり適切な治療を受けたりすれば、改善が可能です。

バセドウ病眼症は、失明に至らなくても眼球突出などの症状も考えられます。

当院では、自費負担とはなりますが眼窩減圧術(出目修正)を提供しております。

ダウンタイムの少ない施術も提供可能ですので、バセドウ病眼症にお悩みの方は、ぜひ当院にご相談ください。

バセドウ病でお困りの方はクリニックにお電話またはLINEにてお気軽にお問合せ下さい。

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