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バセドウ病と橋本病の違いは?併発や合併についても解説

この記事ではバセドウ病と橋本病の違いや併発、合併についても解説します。バセドウ病や橋本病の症状なども解説しますので、両者の特徴などを確認したい場合は、ぜひ参考にしてください。

目次

バセドウ病の主な症状

バセドウ病は「甲状腺機能亢進症」ともよばれ、甲状腺が活発に活動し甲状腺ホルモンが血液中に多く分泌される病気です。甲状腺ホルモンは新陳代謝を活発にさせる働きがあり、より多く分泌されることで、少しの運動でも脈拍が上がりやすくなります。

バセドウ病の自覚症状
・汗を多く書く
・疲れやすい
・動悸がする
・手が震える
・首が腫れる
・暑さが苦手
・痩せやすい
・食欲が以上にある
・イライラしやすい

参考:甲状腺機能亢進症・機能低下症

上記のほかにも他覚症状として、いくつか挙げられます。

  • 甲状腺腫
  • 頻脈
  • 振戦(体の一部に起こるリズミカルな震え)
  • 心房細動(心房が十分に伸縮せずに痙攣するように細かく震える)
  • 皮膚の変化

また、甲状腺眼症を発症するケースもあり、重症の場合は複視や視力障害を引き起すこともあります。

参考:バセドウ病悪性眼球突出症(甲状腺眼症)の診断基準と治療指針 2018 (第 2 次案) 

橋本病の主な症状

橋本病は「慢性甲状腺炎」とも呼ばれ、甲状腺に慢性的な炎症が起きている病気です。甲状腺に関する病気のなかでも女性が罹患する割合が多いことが特徴です。また、橋本病は甲状腺ホルモンが少なくなる病気でもあり「甲状腺機能低下症」の代表的な病気です。

主な症状は下表をご覧ください。

橋本病(甲状腺機能低下症)の自覚症状
・だるさ
・眠気
・寒気
・肌荒れ
・便秘
・脱毛
・むくみっぽい
・前頭部の圧迫感

参考:甲状腺機能亢進症・機能低下症

上表のほかにも、他覚症状もあります。

  • 甲状腺腫
  • 貧血
  • 徐脈
  • 腫れぼったい
  • 皮膚温度の低下
  • 眉毛外側の脱毛
  • アキレスけんの反射の遅延

橋本病(バセドウ病も)は自己免疫疾患のひとつです。自己免疫疾患とは、ウイルスなどから身体を守る免疫が臓器や細胞を標的にすることで起こる病気です。免疫の異常によって甲状腺に慢性的な炎症が起こり、慢性甲状腺炎と呼ばれているのです。

参考:病気の顔貌と容貌(6) : 甲状腺機能低下症(特に橋 本病:Hashimoto ‘ s thyroiditis)について 

バセドウ病と橋本病の違い

バセドウ病と橋本病は、ともに甲状腺が標的となる自己免疫反応でかかる病気です。しかし、両者には違いがあります。バセドウ病は「甲状腺機能亢進症」、橋本病は「甲状腺機能低下症」と呼ばれていることからも違いが見えてきます。

バセドウ病は、血中で甲状腺ホルモンが多く分泌されるのに対して、橋本病は血中の甲状腺ホルモンが減少する病気です。

参考:2.橋本病の成因と病態

そのため、前述したように、バセドウ病と橋本病はそれぞれで自覚症状や他覚症状に違いもあります。

バセドウ病と橋本病はどっちが大変?

バセドウ病と橋本病はともに甲状腺を標的にする病気ですが、違いがあります。症状も異なるため、罹患すると大変さも変わります。そのため、バセドウ病と橋本病はどちらが大変とは一概に言えません。

バセドウ病は、頻脈や多汗などだけではなく、掻痒感(かゆみ)に悩まされるケースもあり、その発症メカニズムは十分に解明されていません。また、急に症状が出るケースも珍しくありません。

参考:バセドウ病における血清中オートタキシン濃度についての検討

橋本病は自覚症状が特になく、他人に指摘されて異変に気付く場合もあります。自覚するまでに長期間が経過すれば、甲状腺機能が低下し、さまざまな自覚症状が現れます。橋本病においても発症メカニズムは明確になっていません。

参考:病気の顔貌と容貌(6) : 甲状腺機能低下症(特に橋 本病:Hashimoto ‘ s thyroiditis)について 

バセドウ病、橋本病のいずれにしても早期発見と的確な診断、治療が大切です。

バセドウ病と橋本病の併発・合併はあるの?

バセドウ病と橋本病は併発・合併に加えて、移行する可能性があります。抗甲状腺薬の投与で甲状腺機能が正常化したバセドウ病、さらに甲状腺機能が正常な橋本病では症状などで共通点が多いです。

そのため、患者によっては橋本病にかかって投薬などを続けてから、バセドウ病に移行したケースもあります。

参考:2.橋本病の成因と病態

また、バセドウ病や橋本病は、それぞれで併発や合併が懸念される疾患があります。例えば、再発性多発軟骨炎にバセドウ病が合併するケースがあります。

参考:再発性多発軟骨炎はバセドウ病を合併しやすい

橋本病は1型糖尿病などの他の自己免疫疾患を合併しやすい傾向です。バセドウ病や橋本病にかかり、他の疾患にも罹患するケースは少なくないため、注意が必要です。

バセドウ病のお悩みは当院へご相談ください

バセドウ病や橋本病は、血中における甲状腺ホルモンの量が増えたり減ったりすることで起こる病気です。なかでもバセドウ病は、バセドウ病眼症(甲状腺眼症)により眼球突出が起こる可能性があります。

当院ではバセドウ病眼症でお悩みの方に、内科的サポートの元ステロイドパルス療法を始めとする、ダウンタイムの少ない施術を提供しております。バセドウ病眼症状やバセドウ病の症状にお悩みの場合は、ぜひ当院へお気軽にご相談ください。

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