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バセドウ病の人がやってはいけないことは5つ

動悸、だるさ、息切れ、微熱、体重減少、筋力低下、イライラ、集中力の低下など、さまざまな症状が現れる疾患・バセドウ病。

バセドウ病の人は、体への負担やストレスを避けるためにも日常生活に制限をかける必要があります。

そこでこの記事では、バセドウ病の人がやってはいけないことについてまとめました。

バセドウ病の治療をしている方や、バセドウ病だと診断された方の参考になれば幸いです。

目次

バセドウ病とは甲状腺の働きが過剰になる疾患

バセドウ病の人がやってはいけないことについて解説する前に、バセドウ病について簡単に解説します。

そもそもバセドウ病とは、甲状腺の働きが過剰になる疾患のことを指します。甲状腺機能亢進症とも呼ばれ、以下のようにさまざまな症状が現れます。

  • 暑がりになる
  • 疲れやすくなる
  • だるさを感じる
  • 体重減少または体重増加
  • 食欲の増加または食欲の低下
  • 37.5度程度の微熱が続く
  • イライラしやすくなる
  • 落ち着かなくなる
  • 集中力が低下する
  • 動悸がある(胸がドキドキする)
  • 息切れがある
  • 頻脈(脈が速い)
  • 目つきがきつくなる
  • 眼球が飛び出たように見える
  • ものが重なって見える
  • 甲状腺腫大(首の腫れ・しこり)

血液検査や超音波検査を経てバセドウ病だと診断された場合、症状に合わせて内科的治療(薬物療法)、手術療法、放射線治療(アイソトープ治療)のいずれかの治療が選択されるのが一般的です。

適切な治療を行うことで甲状腺ホルモンの数値はほとんど正常になっていきます。しかし、バセドウ病の人がやってはいけないことがいくつかあるため、治療前に理解しておくようにしましょう。

バセドウ病の人がやってはいけないこと①喫煙

バセドウ病の人がやってはいけないこととして、喫煙が挙げられます。

特にたばこを吸うバセドウ病の患者さんは、眼球突出など目に異常が起こるバセドウ

病眼症を発症するリスクが高く、重症化するリスクも高いと知られています。

また、抗甲状腺薬やステロイド・パルス療法、放射線外照射療法による治療の有効性が低くなることも特徴です。

このような理由から、すべてのバセドウ患者さんに対して禁煙が推奨されています。

バセドウ病の人にとって、禁煙は目の症状の緩和や治療の有効性を改善する有効な手段です。

禁煙外来を受診するなどして、積極的に禁煙することが求められます。

参照元:公益財団法人 喫煙科学研究財団

バセドウ病の人がやってはいけないこと②激しい運動

甲状腺ホルモンの数値が高く、安静時にも動悸や息切れなどが続いているバセドウ病の人は、激しい運動を避けるようにしてください。

甲状腺機能亢進状態の人は安静時においても脈拍が早くなっているため、激しい運動をすることで心臓への負荷がかかってしまうためです。

ただし、甲状腺機能亢進状態が改善してからは運動を制限しなくても問題ありません。

一般的に治療を開始してから数ヶ月程度で運動制限がかからなくなる傾向にありますが、個人差があるため運動を始める場合は医師に相談するようにしてください。

バセドウ病の人がやってはいけないこと③ストレスの多い生活

バセドウ病の人がやってはいけないこととして、ストレスの多い生活を送ることが挙げられます。

ストレスとバセドウ病には密接な関係があり、強いストレスを抱えていたことがバセドウ病発症の引き金になることもあります。これはストレスによって免疫システムに悪影響が及ぶためです。

また、ストレスを抱えたままの状態でいるとバセドウ病治療の有効性にも悪影響が及びます。

仕事や対人関係、不規則な食生活などストレスの原因は人それぞれですが、できるだけストレスの原因を取り除くことが大切です。

なお、バセドウ病では感情の起伏が激しくなるほか、寝付きが悪くなったり複雑な問題の解決能力が低くなったりすることもあります。

このような場合、無理を続けることでストレスが増大してしまう可能性もあるため、症状が安定するまでは休職を視野に入れるのも1つの選択肢と言えます。

バセドウ病の人がやってはいけないこと④出血を伴う処置

バセドウ病の人は、抜歯や手術など出血を伴う処置を受けることを避けてください。

その理由は、甲状腺クリーゼに陥ってしまう可能性があるためです。

甲状腺クリーゼとは、甲状腺機能亢進症に過度のストレスなどが加わることで重い甲状腺機能亢進症になってしまう状態のことです。頻脈や心房細動、うっ血性心不全、意識障害、消化器症状など重篤な症状が現れます。

甲状腺クリーゼを発症する原因は主に感染や外傷、甲状腺手術などです。甲状腺ホルモンが高い時期は抜糸や手術よりも甲状腺ホルモンの数値を安定させる治療を優先することが推奨されます。

また、出血を伴うケガをしないよう、普段よりも細かな注意を払うことを推奨します。

参照元:甲状腺クリーゼ診療ガイドライン 2017

バセドウ病の人がやってはいけないこと⑤自己判断での断薬

バセドウ病の人がやってはいけないこととして、自己判断での断薬が挙げられます。

バセドウ病患者のなかには「症状が落ち着いてきた」「副作用がつらい」といった理由によって自ら薬をやめたり服用回数を減らしたりする人がいますが、自己判断での断薬はとても危険です。

自己判断によって数日間服用をやめるだけで最初の甲状腺機能亢進状態に戻ってしまうことがあるほか、重篤な症状が引き起こされる甲状腺クリーゼに陥ってしまうこともあります。

そのため、薬によって症状が緩和されてきた場合や副作用がつらい場合も、まずは医師に相談をして判断を仰ぐことが大切です。

バセドウ病の人がやってはいけないことを理解して適切な治療を

バセドウ病の人がやってはいけないことは、以下の5つです。

  • 喫煙
  • 激しい運動
  • ストレスの多い生活
  • 出血を伴う処置
  • 自己判断での断薬

これらの行為は治療がうまくいかなくなったり症状が悪化したりするリスクがあるため、注意して過ごすようにしてください。

当院では、甲状腺眼症(バセドウ眼病)に対する眼形成の施術を提供しています。治療によって甲状腺機能亢進状態が落ち着いても、眼球突出やまぶたの腫れ、クマなどの症状は残ってしまうことが多い傾向にあります。

そこで行うのが眼形成の施術です。当院では眼窩脂肪減圧や眼瞼下垂の施術を提供しています。内科専門医も在籍していますので、バセドウ病による目の異常が気になっている方はぜひ一度カウンセリングにお越しください。

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