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バセドウ病になりやすい人・原因について解説

バセドウ病でお困りの方はクリニックにお電話またはLINEにてお気軽にお問合せ下さい。

この記事では、バセドウ病(甲状腺機能亢進症)になりやすい人の特徴や原因についてまとめました。

「気になる自覚症状があり、バセドウ病を疑っている」「バセドウ病の家族があり、発症リスクが気になっている」といった方の参考になれば幸いです。

目次

バセドウ病の基本知識

バセドウ病になりやすい人の特徴や原因について解説する前に、バセドウ病について見ていきましょう。

バセドウ病の原因は甲状腺ホルモンが過剰に分泌されること

バセドウ病は、代謝をつかさどる甲状腺ホルモンが過剰に分泌される病気です

なぜ甲状腺ホルモンの分泌量が過剰になってしまうのかと言うと、体質の変化によって体内の自己免疫システムに異常が起こり、自分の甲状線を異物とみなしてしまうためです。

甲状腺ホルモンは通常、甲状腺刺激ホルモン(TSH)受容体と結合するTSHの量に応じて分泌されています。

しかしバセドウ病では受容体を攻撃するTSH受容体抗体がTSHの代わりに結合し、甲状腺を常に刺激することで甲状腺ホルモンが過剰に分泌されてしまうのです。

バセドウ病の症状はさまざま

首(甲状腺)の腫れや眼球突出、頻脈(脈が速くなる)という3つがバセドウ病特有の代用的な症状だと知られていますが、現れ方には個人差があります。

イライラや落ち着きのなさといった精神症状が現れる方もいますし、筋力が低下したり指や手足が震えたりする症状が現れる方もいます。

バセドウ病は血液検査や超音波検査によってわかる

バセドウ病が疑われる場合は、血液検査で甲状腺ホルモン(FT3・FT4・TSH)や自己抗体(TRAb・TSAb)の数値を測定します。

また、症状によって超音波検査や心電図、胸部X線検査、MRI、CTなどの検査が必要な場合もあります。

バセドウ病の治療は薬物療法から始めるのが一般的

検査を経てバセドウ病だと判明した場合は、まず抗甲状腺薬による内科的治療(薬物療法)

が選択されるのが一般的です。

ただし副作用が強い場合や2年以上服用を継続しても改善が見られず薬がやめられない場合は、手術療法または放射線治療(アイソトープ治療)を行うこともあります。

バセドウ病は20~40代の女性がなりやすい病気

バセドウ病は女性がなりやすい病気で、女性のバセドウ病発症率は男性に比べて3~5倍だと言われています。

また20~50代の人がなりやすい特徴がありますが、なかでも20~40代での発症が多い傾向にあります。

20~40代の女性になりやすい病気ということで、妊娠や出産に関して不安に感じる人もいらっしゃるでしょう。

実際、妊娠中にバセドウ病が見つかることがあり、この場合は薬物療法によって甲状腺の機能が正常化するよう促す必要があります。

また、妊娠前にバセドウ病を発症している人の場合も、まずは治療が優先されます。甲状腺の機能が高いと不妊になりやすく、早産や流産のリスクも高まるためです。
参照元:MSD マニュアル

遺伝的要因を持っている人もバセドウ病になりやすい

バセドウ病の親や兄弟、祖父母がいる人は、そうではない人に比べて20~40倍ほどバセドウ病になりやすいとわかっています。

ただし、遺伝的要因があるからと言って必ずしもバセドウ病にかかってしまうかというとそうではありません。

同じ遺伝子を持つ一卵性双生児であっても、ともにバセドウ病になる確率は20~50%程度であると言われているためです。

HLA遺伝子、CTLA-4遺伝子、PTPN22遺伝子などがバセドウ病の発症に関与しているとわかってきていますが、未だ研究段階です。

ストレスを抱えている人もバセドウ病になりやすい

バセドウ病は、甲状腺に免疫が反応することで起こる自己免疫疾患の1つです。

自己免疫疾患にはストレスが密接に関係しており、何らかの大きなストレスを受けたことが引き金となってバセドウ病を発症することがあります。

妊娠や出産など体内環境が大きく変化するストレスによってバセドウ病を発症することもあります。

ストレスを感じやすいという方は、ストレスの原因となる仕事や人間関係を見直すほか、以下のように自分に合う解消方法を探してみましょう。

  • バランスの良い食事をする
  • 深呼吸や瞑想をする
  • ストレッチをする
  • ゆっくり湯船に浸かる
  • 質の良い睡眠を取る

なお、すでにバセドウ病を発症している人の場合も、なるべくストレスを溜めないよう注意する必要があります。

ストレスを抱えたままの状態でいると治療の有効性が下がってしまうリスクがあるためです。

EBウイルスがバセドウ病発症の原因になることもある

ウイルスに感染することでバセドウ病を発症してしまうケースも報告されています。

その代表例として挙げられるのがEBウイルス(Epstein-Barr Virus/EBV)です。

EBウイルスはほとんどの大人が潜伏感染しているヒトヘルペスウルスです。

通常は無症状ですが、伝染性単核球症を発症することがあり、その後バセドウ病を発症した人がいたとわかっています。

参照:日本甲状腺学会

KAKEN

喫煙者は非喫煙者に比べて2~3倍ほどバセドウ病になりやすい

たばこは、バセドウ病発症のリスクを高めます。

喫煙者がバセドウ病にかかるリスクは非喫煙者の2~3倍だと言われており、甲状腺肥大(首の腫れ)や眼球突出に陥る可能性が高まることがわかっているため、禁煙が推奨されます。

また喫煙のリスクは、バセドウ病になりやすいことだけではありません。

すでに発症している場合、バセドウ病の症状が悪化したり、治療で十分な効果が得られなかったりするリスクもあります。

バセドウ病以外にもさまざまな病気を引き起こす可能性があるため、ぜひ禁煙を検討してください。

参照元:公益財団法人 喫煙科学研究財団

バセドウ病になりやすい人・原因まとめ

バセドウ病になりやすい人の特徴や原因について解説しました。

はっきりとした原因は特定されていませんが、「バセドウ病になりやすい遺伝的要因を持っている人が妊娠や出産、ウイルス感染など大きなストレスを受けた結果発症する傾向にある」と言えます。

また、バセドウ病になりやすい人の特徴として、喫煙者だということが挙げられます。喫煙者がバセドウ病にかかるリスクは、非喫煙者に比べて2~3倍ほどです。

たばこには症状を悪化させるリスクのほか、治療の有効性が減少してしまうリスクもあるため、バセドウ病のすべての症例で禁煙が推奨されているほどです。

バセドウ病を完全に予防することは難しいですが、この記事を参考にストレスや喫煙習慣に気を付けてみてください。

なお当院では、バセドウ病による眼球突出やクマなどの症状にお悩みの人に向けて眼形成の施術を提供しています。気になる症状がある方は、ぜひ一度カウンセリングへお越しください。

バセドウ病でお困りの方はクリニックにお電話またはLINEにてお気軽にお問合せ下さい。

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