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バセドウ病の代替療法とは?栄養療法やハーブ療法などを解説
バセドウ病と診断され、治療法に悩んでいませんか?
従来の治療法に不安を感じたり、副作用が気になったりする方も多いでしょう。そんな時には、代替療法という選択肢も検討したいところです。
栄養療法やハーブ療法など、より自然な方法で症状改善を目指す代替療法は、従来の治療を補完する可能性があります。
そこで、本記事ではバセドウ病の代替療法について詳しく解説します。
バセドウ病の代替療法とは
バセドウ病の代替療法は、従来の治療法を補完する新たなアプローチであり、標準的な医療以外の治療法を指します。従来のバセドウ病治療は、抗甲状腺薬、放射性ヨウ素療法、手術が主流でした。しかし、これらの治療法には副作用や再発のリスクがあります。
一方で代替療法は、より自然な方法で症状の改善を目指します。栄養療法やハーブ療法、ストレス管理などが含まれるでしょう。また、代替療法は従来の治療を置き換えるものではなく、併用することで効果を高める可能性があります。
それから従来の治療法との大きな違いは、全身的なアプローチを取る点です。代替療法は、甲状腺機能だけでなく、免疫系や生活習慣の改善にも焦点を当てます。患者さん1人ひとりに合わせたオーダーメイドの治療計画を立てられるのも特徴です。
栄養療法によるアプローチ
栄養療法は甲状腺機能のバランスを整え、免疫系を調整できる可能性があります。ここでは、ヨウ素制限食、セレン摂取、ビタミンD補充療法について見ていきましょう。
ヨウ素制限食
ヨウ素は甲状腺ホルモンの重要な構成要素ですが、バセドウ病患者さんにとっては諸刃の剣です。過剰なヨウ素摂取は、甲状腺機能亢進を悪化させる可能性があります。
ヨウ素制限食を実践するには、海藻類や魚介類の摂取を控えめにしましょう。特に昆布やわかめは要注意です。しかし、完全に避けるのではなく、適度な摂取を心がけることが大切です。
セレン摂取の効果
セレンは、抗酸化作用を持つ微量元素で、甲状腺機能の調整に役割を果たします。セレンは、甲状腺ペルオキシダーゼという酵素の活性を調整し、過剰な甲状腺ホルモンの産生を抑制する効果があります。また、免疫系の調整にも関与し、自己抗体の産生を抑える可能性も示唆されています。
セレンを多く含む食品には、ブラジルナッツや魚介類、卵などがあります。しかし、過剰摂取には注意が必要です。適切な摂取量については、必ず主治医に相談しましょう。サプリメントの使用も検討できますが、医師の指導のもとで行うことが重要です。
ビタミンD補充療法
ビタミンDは、骨の健康だけでなく、免疫系の調整にも重要な役割を果たします。バセドウ病患者さんは、ビタミンD不足がみられるケースもあります。
そのため、ビタミンD補充療法は、自己免疫性甲状腺疾患の症状改善に効果が期待できます。なぜなら、ビタミンDは、免疫系のT細胞の機能を調整し、過剰な免疫反応を抑制する働きがあるためです。
ビタミンDは、日光を浴びることで体内で生成されますが、食事からも摂取できます。サケやマグロなどの脂の多い魚、卵黄、キノコ類でビタミンDを摂取できます。
ただし、ビタミンDの過剰摂取は高カルシウム血症のリスクがあるため、補充療法を行う際は必ず医師の指導を受けましょう。
ハーブ療法の可能性
ハーブ療法は、バセドウ病の症状緩和に期待できる代替療法の1つです。特にブギョウードとレモンバームは、甲状腺機能を調整する可能性があるハーブとして注目されています。
ブギョウード
ブギョウードは、甲状腺ホルモンの過剰産生を抑える効果が期待されるハーブです。具体的には、ロスマリン酸という成分が、TSHの受容体への結合を妨げる働きがあるのです。これにより、甲状腺ホルモンの過剰産生を抑制する可能性があります。
また、ブギョウードにはプロラクチンの分泌を抑える効果もあり、バセドウ病に伴う乳房の痛みを軽減する可能性もあります。
ただし、ブギョウードの使用には注意が必要です。長期使用は甲状腺の肥大を引き起こす可能性があります。また、突然の使用中止は、甲状腺ホルモンとプロラクチンの急激な上昇を招く恐れがあります。
レモンバーム
レモンバームは、ストレス軽減や不安解消に効果があるハーブとして知られています。バセドウ病患者さんの多くが経験する不安や不眠の症状改善に役立つ可能性があるのです。
レモンバームは、お茶やサプリメントの形で摂取できます。リラックス効果があるので、就寝前に飲むのもおすすめです。ストレス管理の一環として取り入れるのも良いでしょう。
代替療法の注意点
バセドウ病の代替療法は魅力的に見えますが、注意点を理解することが大切です。まず、代替療法においては科学的根拠が不足している場合があります。
バセドウ病の標準治療は抗甲状腺薬、放射性ヨウ素療法、手術ですがこれらの治療法は長年の研究と臨床経験に基づいています。一方、代替療法の多くは、十分な臨床試験を経ていない場合があるのです。
また、代替療法のなかには、甲状腺機能に悪影響を及ぼす可能性があるものも存在します。ヨウ素を含むサプリメントは、バセドウ病を悪化させる場合もあるわけです。このような理由から、代替療法を単独で使用するのはリスクがあります。
従来の治療法と代替療法を併用することは、一見すると効果を高めると思えるかもしれません。しかし、これにも注意が必要です。代替療法が従来の治療薬と相互作用を起こし、予期せぬ副作用を引き起こす可能性があるからです。
したがって、代替療法を試す場合は、必ず主治医に相談しましょう。医師の監督下で、従来の治療法と慎重に組み合わせることが大切です。また、定期的な検査を受け、甲状腺機能の変化を注意深く観察することも重要です。
医師と相談して治療方法を決めましょう
バセドウ病の代替療法には、栄養療法やハーブ療法などがあります。これらは従来の治療法を補完し、症状改善に役立つ可能性があります。
しかし、科学的根拠の不足や従来治療との相互作用など、注意すべき点も多くあります。大切なのは、医師との信頼関係を築き、慎重に治療を進めることです。代替療法を試す際は、必ず主治医に相談し、定期的な検査を受けながら進めましょう。
なお、当院では、眼窩減圧術などにより出目修正を行なっております。そのほか、ダウンタイムの少ない治療方法も提供していますので、バセドウ病などが要因の眼球突出でお悩みの場合は、当院までお気軽にご相談ください。