MENU

バセドウ病の人はアルコールを飲んではいけない?飲酒の影響と注意点

バセドウ病でお困りの方はクリニックにお電話またはLINEにてお気軽にお問合せ下さい。

脈拍数の増加や不眠など、バセドウ病によるさまざまな症状に日常生活で悩まされている方も多いのではないでしょうか。

そんななか、飲酒によって症状が一時的に悪化した経験がある人もいるかもしれません。

アルコールとバセドウ病の関係に不安を感じている方もいらっしゃることでしょう。

本記事では、バセドウ病とアルコールの影響関係を詳しく解説しています。

飲酒量や種類によってリスクが異なる点や身体の変化に注意しながら上手に付き合うコツなどを、ご紹介します。

目次

バセドウ病とは

バセドウ病は甲状腺ホルモンが過剰に分泌される病気です。

主な症状として、体重減少や脈拍数増加、眼球突出などが挙げられます。

この病気の原因は明らかになっていませんが、遺伝的要因やストレスが関係している可能性が指摘されています。

治療には甲状腺ホルモン分泌を抑制する薬物治療が行われます。

放置すると心不全を引き起こす可能性があるため、早期発見と適切な治療が大切です。 

バセドウ病とアルコールの関係

バセドウ病の患者がアルコールを摂取することによって、これらの症状がさらに悪化する可能性があります。

アルコールの影響は、主に興奮作用及び肝機能への影響によるものです。

興奮作用

アルコールには興奮作用があり、これによって心拍数の増加や不眠など、バセドウ病患者が既に抱えている症状を悪化させることが考えられます。

具体的には、アルコールを摂取することによって、脳や神経系が刺激され、心拍数が急速に増加したり、夜間の睡眠が困難になるなど、患者が日常生活で感じる不便が増大します。

加えて、アルコールが原因で症状が一時的に悪化し、その後に過敏な状態に陥ることで、症状の波がより大きくなることが懸念点です。

薬の影響

バセドウ病の治療において重要な役割を果たす抗甲状腺薬の効果が、アルコールの摂取によって阻害されることも懸念されています。

これらの薬は、甲状腺ホルモンの過剰な分泌を抑えることで、患者の症状を管理するものです。

しかし、アルコールが肝臓で代謝される過程で肝機能が低下すると、これらの薬物の代謝が遅れ、結果として薬の効果が十分に発揮されない恐れがあります。

肝機能の低下は、薬物の効果を減少させるだけでなく、治療の進行にも影響を及ぼし、症状の再発や悪化のリスクを高めるでしょう。

飲酒時の注意点

バセドウ病を患っているかたは、飲酒の量と頻度を慎重に管理することが重要です。

具体的には、1日のアルコール摂取量を20g程度に制限し、その飲酒を週に2回までとするなど、自分に合った範囲内で控えめにすることが望ましいです。

しかし、この量も個人の健康状態や体質によって適切な量は変わるため、医師と相談のうえで決めましょう。

さらに、アルコールを飲んだ後の体調の変化に注意を払うことも大切です。

アルコール摂取後に一時的な気分の高揚を感じた後、不眠や頭痛、動悸などの症状が現れることがあります。

これらの症状は、過剰な飲酒が原因である可能性が高く、体からの警告信号と捉え、その後の飲酒量を控えるなどの対策が必要です。

バセドウ病とアルコールの関係を正しく理解し、自己の健康状態に適した飲酒習慣を身につけることが、健康管理において非常に大切となります。 

参考:国土交通省

参考:公益財団法人 長寿科学振興財団

お酒の種類と影響の違い

お酒にはさまざまな種類があり、バセドウ病治療や体調にも影響が考えられます。

ビールはアルコール度数が比較的低めであるため、体への影響も少ないとされています。

しかし、これは適量を守った場合です。大量にビールを摂取すれば、それ相応のリスクが伴います。

したがって、ビールを選ぶ場合でも、飲酒量には十分注意する必要があります。

ワイン類で特に赤ワインに関しては、アルコール度数が比較的高く、フェノール類のような興奮作用を持つ成分が含まれています。

先述のように、興奮作用によってバセドウ病の症状に悪影響を及ぼす可能性があります。

白ワインは赤ワインよりも適度な選択肢とされますが、やはり適量を心がけることが重要です。

蒸留酒の場合、例えば焼酎やウィスキーなどは、アルコール度数が非常に高い点が特徴です。

さらに、これらの飲料は体内での代謝を抑制する作用があり、抗甲状腺薬の効果を低下させることもあるでしょう。

したがって、バセドウ病の患者にとっては、これらの蒸留酒は特に避けるべきといえます。

結論として、バセドウ病の人がアルコールを摂取する場合、量の制限はもちろん、飲む種類にも注意が必要です。

アルコールの種類ごとに異なるリスクを理解し、上手に向き合うことが、健康を維持するカギとなります。 

参考:公益財団法人 アルコール健康医学協会

体への影響を考えてお酒と向き合いましょう

バセドウ病の方が完全にアルコールを断つ必要はありませんが過剰な飲酒は体調を崩し症状を悪化させる可能性があります。

個人差はあるものの体調に応じて自主的に調整することが大切です。

適量を心がければ飲酒を楽しむことも可能ですが、無理のない範囲での自己管理が健康維持には欠かせません。

なお、バセドウ病の症状のひとつである眼球突出もアルコールの影響で悪化が考えられます。

当院では、眼窩減圧術などにより出目修正を行なっております。

そのほか、ダウンタイムの少ない治療方法も提供していますので、眼球突出でお悩みの場合は、当院までお気軽にご相談ください。

バセドウ病でお困りの方はクリニックにお電話またはLINEにてお気軽にお問合せ下さい。

  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次