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バセドウ病患者のための運動療法!安全で効果的な取り組み方を解説

バセドウ病でお困りの方はクリニックにお電話またはLINEにてお気軽にお問合せ下さい。

バセドウ病と診断され、運動をどうすればいいか悩んでいませんか?

確かに、甲状腺機能が乱れている時期の運動は注意が必要です。しかし、適切な運動は体調管理に役立ち、症状の改善にも繋がります。大切なのは、自分の状態に合わせた運動を選ぶことです。

本記事では、バセドウ病患者さんに適した運動の種類や強度、注意点を解説します。医師との相談方法や、運動中のモニタリング方法まで、安全に運動を始めるためのポイントをお伝えしますので、ぜひ最後までお読みください。

目次

バセドウ病と運動について注意点と基本的な考え方

バセドウ病患者の運動には慎重な対応が必要です。甲状腺機能が亢進している時期は、激しい運動を避けるべきでしょう。その理由は、安静時でも心拍数が上がっているからです。

そのため、バセドウ病の症状が落ち着くまでは、軽い散歩程度にとどめておきましょう。ただし、完全な運動制限は逆効果。適度な活動は体調管理に役立ちます。

治療開始から2〜3カ月経過し、症状が安定してきたら、徐々に運動強度を上げていきましょう。

運動療法のメリットとバセドウ病への効果

バセドウ病患者にとって、適切な運動療法にはメリットがあります。まず、運動は全身の血液循環を改善し、代謝を活性化させます。これにより、甲状腺機能の安定化に繋がるのです。

また、軽度の有酸素運動は心肺機能を強化し、疲労感の軽減にも効果的です。ストレス解消にも役立つでしょう。さらに、適度な筋力トレーニングは筋肉量を維持し、基礎代謝の向上に繋がります。

それから、骨粗しょう症のリスク軽減にも繋がる場合があります。厚生労働省の調査では、バセドウ病患者の骨密度低下が指摘されています。運動療法はこの問題に対する有効な対策となります。

さらに、運動は体重管理にも役立ち、バセドウ病の症状が落ち着いた後の体重増加を防ぐ効果が期待できるのです。

バセドウ病患者に適した運動の種類と強度

ここからは、バセドウ病患者に適した運動の種類と強度を解説していきます。

軽度の有酸素運動

有酸素運動は、バセドウ病患者にとって適する運動です。ウォーキングや軽いジョギング、水中歩行などがおすすめです。なぜなら、有酸素運動は心肺機能を向上させ、代謝を適度に高められるからです。

始めは1日10分程度から始め、徐々に時間を延ばしていきます。最終的には30分程度を目標にしましょう。息切れせず会話ができる程度の強度が適切です。

ストレッチと柔軟体操

ストレッチや柔軟体操は、筋肉の緊張をほぐし、柔軟性を高める効果があります。

具体的にはゆっくりとした動作で、全身の主要な筋肉群をストレッチします。各ポーズを15〜30秒間保持し、2〜3回繰り返すのが理想的です。無理な姿勢はケガの原因になるので避けましょう。

ヨガもおすすめの運動療法の一つです。ただし、高温多湿の環境で行うホットヨガは避けてください。体温調節が難しくなる可能性があるからです。

軽度の筋力トレーニング

適度な筋力トレーニングは、筋肉量を維持し、基礎代謝を向上させます。まずは自重を使った運動から始めるのがおすすめです。腕立て伏せ、スクワット、腹筋運動などが代表的です。各種目10〜15回を1セットとし、1〜2セット行います。

徐々に慣れてきたら、軽いダンベルやチューブを使用しても構いません。ただし、重量を上げる際は必ず医師に相談してください。

運動療法を始める前の準備と医師との相談

バセドウ病患者が運動療法を始める際は、必ず医師に相談してください。安全に運動を開始するためには、適切な準備と医学的な評価が重要だからです。

まずは医師の診断により甲状腺機能の状態を確認します。血液検査で甲状腺ホルモン値が正常範囲内に落ち着いているかどうかを見極めましょう。これは運動開始の大前提となります。

次に心臓の状態をチェックします。心電図検査や場合によっては心エコー検査を行うことが望ましいでしょう。バセドウ病は心臓に負担をかけやすいため、この確認は欠かせません。

さらに、骨密度の測定も考慮に入れましょう。バセドウ病患者は骨粗しょう症のリスクが高いとされているため、骨の状態を把握することで、適切な運動強度を設定できます。

これらの検査結果をもとに、医師と相談しながら個別の運動プログラムを立てていきます。年齢や体力、生活スタイルなども考慮に入れ、無理のない計画を立てることが大切です。

参考:一般社団法人日本甲状腺学会「診断ガイドライン」

バセドウ病患者の運動療法におけるモニタリング方法

バセドウ病患者の運動療法では、適切なモニタリングも大切です。特に運動中の心拍数管理が重要とされています。過度に心拍数が上がらないように、医師と相談し、数値を決めておきましょう。

また、バセドウ病患者は体温調節が難しいため、運動中の体温モニタリングと適切な水分補給に注意が必要です。

そのほか、定期的な甲状腺機能検査の実施もおこないましょう。運動中は動悸や息切れなどの症状に注意を払い、異常を感じたら即座に中止し、医師に相談することが大切です。

バセドウ病の運動療法に取り組みましょう

バセドウ病患者さんの運動療法は、慎重に、そして段階的に進めていくことが大切です。軽い散歩から始め、徐々に有酸素運動や軽度の筋力トレーニングへと移行していきましょう。

常に自分の体調に気を付けて、無理をしないことも大切です。そして、定期的に医師と相談しながら進めることもポイントです。

なお、当院では、眼窩減圧術などにより出目修正を行なっております。そのほか、ダウンタイムの少ない治療方法も提供していますので、眼球突出でお悩みの場合は、当院までお気軽にご相談ください。

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