皮膚は全身の鏡とも言われるくらい、年齢を問わず様々な疾患が現れる場所です。その原因も様々で、なかには重大な全身疾患に伴うものもありますので、充分な注意が必要です。
診察範囲は、顔や手足といった露出している部分のほか、衣類に覆われている皮膚全体、髪や爪なども診ます。
皮膚に生じる病的変化は、大きく2つに分けられます。
水疱瘡「みずぼうそう」は、主に小さな子がかかりやすく、水痘・帯状疱疹「たいじょうほうしん」ウイルスに初めて感染した時に発症する急性のウイルス感染症のことです。
診察範囲は、顔や手足といった露出している部分のほか、衣類に覆われている皮膚全体、髪や爪なども診ます。
皮膚に生じる病的変化は、大きく2つに分けられます。
- 皮膚のみに現れ、全身とは関係のないもの
- 皮膚以外の臓器も含めた全身病の部分症状であるもの
アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎は、皮膚の乾燥とバリア機能に異常が出た状態で、様々な外的刺激やアレルギー反応が起こることで、痒みを伴う皮膚炎(湿疹)が生じます。多くの患者は、アレルギーを起こしやすい体質のアトピー素因を持っています。【アトピー素因とは】
- 家族もしくは自身がアレルギー性の病気(気管支喘息、結膜炎、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎)を持っている。
- アレルギーと深い関係がある免疫物質「lgE抗体」を作りやすい体質である。
かぶれ・湿疹
かぶれとは接触皮膚炎のことで、外来性の刺激物質や抗原が皮膚に接触することによって発症する湿疹性の炎症反応です。湿疹とは、主に表皮に現れる可逆性の炎症反応で痒みやヒリヒリ感を伴います。小さな水疱をもった丘疹が点状に散在し、次第に群がって固まります。そのまわりに、新しく小さな丘疹がでてきて、ひっかくと皮膚が破れてジメジメした皮膚面をつくることから湿疹と呼ばれています。かんせん「乾癬」
銀白色の皮膚の粉をともない境界のはっきりした紅斑が全身にでます。多くの患者様にみられるのが 尋常性乾癬「じんじょうせいかんせん」、皮膚が赤くなる、皮膚が盛り上がる、銀白色のフケのようなものが付着し剥がれるといった症状が見られます。乾燥肌
ドライスキンとも呼ばれ、肌の水分や皮脂が不足している状態です。正常な肌は、油分と水分によってできた天然保湿クリームの皮脂膜に覆われています。乾燥肌は、皮膚表面の潤いが失われ角質が乱れて剥がれやすく、紫外線やほこりなどの外部刺激を受けやすい状態です。陥入爪「巻き爪」
爪の端が曲がって皮膚にくい込んでいる状態が陥入爪で、爪全体が曲がっている状態を巻き爪といいます。赤み、痛み、腫れ、炎症がひどくなって来院される方が多くいらっしゃいます。蕁麻疹
じんましんは、痒みを伴うブツブツや赤みが皮膚に現れ、数十分~数時間で消えてしまいます。蕁麻(イラクサ)の葉に触れると、同様の症状がでることからこの名前がついたと言われています。原因は様々あり、食物や食品添加物、薬剤、感染症、物理的刺激のほか、運動や発汗によっても症状が出ることがあります。原因刺激を避けることで発症を防げますが、はっきりとした原因がわからない場合は薬による症状のコントロールをおこないます。帯状疱疹「たいじょうほうしん」・水疱瘡「みずぼうそう」
帯状疱疹は、他人から伝染るのではなく自身が持っている水痘・帯状疱疹ウイルスによって起こります。潜伏していたウイルスが何らかの誘因で活性化し、表皮細胞で増殖し赤い丘疹や水疱が神経の走行に沿って帯状に現れます。水疱瘡「みずぼうそう」は、主に小さな子がかかりやすく、水痘・帯状疱疹「たいじょうほうしん」ウイルスに初めて感染した時に発症する急性のウイルス感染症のことです。
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