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がん保険の先進医療特約とは?費用や受ける際の流れについて解説
「がん保険の先進医療特約って何なの?」
「どれぐらいの費用が掛かるの?受ける時の流れも知っておきたい」
このように悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
がん保険の先進医療とは、厚生労働大臣が定める高度の医療技術を使った治療のうち、公的医療保険の対象となっていないものです。
先進医療の技術料は保険適用外となるので、受けたいと考えている方は詳細をチェックしておく必要があります。
今回の記事では、がん保険の先進医療の詳細、かかる費用相場、がん保険の先進医療特約について詳しく解説します。
がん保険の先進医療について興味がある方は、ぜひチェックしてみてください。
先進医療とは?
先進医療とは厚生労働大臣が定める高度な医療技術を用いた治療のことで、公的医療保険の対象外となっているものを指します。
日本の医療制度では患者さんが安心して治療を受けられるように、一定の有効性と安全性が担保された治療法のみが公的医療保険の対象になります。
現在でも国内では先進治療が多く存在しますが、適応症・実施する医療機関は随時見直されているのです。
先進医療には厳しい基準が設けられており、基準を満たし届出を行った保険医療機関でなければ治療を実施できません。
先進医療A
先進医療Aは、先進医療技術とともに用いる医薬品や医療機器に薬機法上の承認・認証・適用があり、人体への負担が極めて小さい治療を指します。
先進医療Aは24種類が存在しており、がんの治療や診断、子宮腺筋症の核出術などに用いられることが多いのが特徴です。
先進医療Bとは異なる点も多いので、違いについてしっかりと把握しておきましょう。
先進医療B
先進医療Bは先進医療Aと異なり、適応外の医薬品、医療機器の使用を伴う医療技術を指します。
薬機法上の承認等を得た医薬品・医療機器を使っている場合でも、実施する場合は十分な環境と評価が必要です。
また、上皮性卵巣がんや早期乳がん、肺がんなどの各種がんや心不全の治療に使われることが多いのも特徴といえるでしょう。
先進医療にかかる費用
先進医療を受ける場合、治療費は全額負担になります。
特に高価な治療として、がん組織を集中して処理できる重粒子線治療があります。
平均で約310万円の費用が発生するという報告もあることから、十分な予算を確保しておくことが大切です。
先進医療にかかる費用は本人の状態、がんの進行度、受ける治療法によって大きく変動します。
費用の相場を知っておくだけではなく、主治医にも相談して正確な費用を把握しておきましょう。
参照:厚生労働省
先進医療を受ける際の流れ
先進医療を受ける際の流れは、以下の通りです。
- 情報を集める
- 主治医に相談する
- 紹介状を書いてもらい、受診する
- 費用を支払う
これから治療を受ける場合は、必ず把握しておきましょう。
1. 情報を集める
まずはいきなり治療を受けようとせずに、情報を集めることを優先しましょう。
事前に情報を集めておくことで、どのような治療を受けるべきなのか明確になります。
先進医療に関する情報を集める際は、厚生労働省などの公的機関のホームページを参照にしましょう。
公的機関のホームページであれば正確かつ、最新の情報が掲載されています。
医療に関する情報なので、正確かつ最新の情報を集めるように心がけましょう。
2. 主治医に相談する
先進医療を受ける場合、必要性と合理性について主治医に確認しましょう。
自分にとって必要のない治療を受ける必要はないので、現在受けるべき治療を明確にするのが重要です。
受けることでどのような効果があるのか、費用はどれぐらいかかるのか確認すると良いでしょう。
納得できたのであれば、話を進めていき紹介状を書いてもらい、受診するのが一般的な流れです。
必ずしも最新の治療が自分にあっているとは限らないので、情報を得たうえで自分に必要な治療を受けましょう。
3. 紹介状を書いてもらい、受診する
先進医療を受ける場合は、医師の紹介状なしで治療はできません。
主治医に紹介状を書いてもらったうえで、先進医療の実施医療機関を受診しましょう。
ただし、受診した結果、実施医療機関に治療を受けるべきではないという判断が下される場合があります。
受けるべきではないという判断があった場合は、どのようにすればいいのか具体的に聞き出しておきましょう。
4. 費用を支払う
治療が完了した後は、費用を支払いましょう。
先進医療の費用は「技術料」と言われており、全額負担する必要があります。
生命保険会社に加入していて、先進医療の保障が受けられる場合は給付を受けることで負担の軽減が可能です。
がん保険の先進医療特約とは?
がん保険には高額な費用がかかる先進医療を受けた際に、先進医療特約を選んでつけられるサービスがある場合がほとんどです。
費用を給付金で補助してくれるので、ある程度の負担を減らせます。
保険ごとによって特約内容が変わりますが、実費相当額が給付されるのが一般的なケースです。
直接支払いでない場合、技術料の支払いは患者さんが立て替えることになるため、事前に規約を確認しておきましょう。
がん保険の先進医療特約の重要性
がんになった場合でも、先進医療を受ける可能性は低いですが念のため、先進医療特約があった方が安心です。
もし、先進医療を受けることになった場合、200~300万円を支払うことになる可能性があります。
大きな負担になるので、先進医療特約のあるがん保険に加入しておくと良いでしょう。
ただし、先進医療特約を付加する場合には、月々数百円の上乗せをする必要があります。
上乗せする料金は保険の内容によっても異なるので、事前に確認しておきましょう。
がん保険の先進医療特約の対象範囲
先進医療特約は、医療保険やがん保険等の保険商品に付加できることがほとんどです。
保証範囲としては、保険期間中に病気になり先進医療を受けた場合が対象となります。
ただし、がん保険の先進医療特約は対象ががんのみに限られるのが注意点です。
医療保険の場合は、がんだけではなく他の病気にも対応しています。
保険ごとの対象範囲を確認したうえで、自分にあったものを選びましょう。
がんの先進医療特約を付加するときのチェックポイント
がんの先進医療特約を付加するときのチェックポイントとして、以下の5つが挙げられます。
- 上限金額がどうなっているのか
- 保証範囲はどこまでなのか
- 直接支払いはできるのか
- 更新型、終身型どちらなのか
- 重複加入していないか
どのような部分に気を付けるべきなのか、1つずつ見ていきましょう。
上限金額がどうなっているのか
先進医療を受ける際に、上限金額がどこまでなのか必ず確認しておきましょう。
1,000万円や2,000万円を上限としている場合がほとんどですが、保険会社によって異なります。
受け取る給付金が上限金額まで達すると特約は消滅するため、あらかじめ注意が必要です。
複数社の保険を見比べて、自分にあったものを導入しましょう。
保証範囲はどこまでなのか
先進医療特約を受ける場合、厚生労働大臣が承認した先進医療のみが保障の対象となります。
ただし、先進医療として認定されている医療技術、医療機関は定期的に見直されているので注意が必要です。
保険加入時のルールと、先進医療を受ける際のルールは時間経過によって変わっている可能性があります。
また、がん保険に付加する特約はがんしか対応していないので、あらかじめ把握しておきましょう。
直接支払いはできるのか
先進医療特約が使える場合でも、まずは自分でいったん治療費を立て替える必要があります。
その場合、医療機関に対して医療費の支払いを直接行える先進医療特約の方が負担を減らすことが可能です。
直接払いの医療機関がどこに当たるのか、保障の範囲が直接払いの対象になるのか事前に確認しておきましょう。
更新型、終身型どちらなのか
先進医療特約は、更新型、終身型の2つにわかれていることがほとんどです。
定期型では、定期的に保証内容や保険料が変わり、終身型では一生涯保険が続きます。
どちらが優れているというのではなく、自分にあった方を選び納得して使える保険を選ぶと良いでしょう。
重複加入していないか
先進医療特約は、1つの保険会社で重複加入できないルールになっています。
複数の契約に付加したとしても、重複で支払われるわけではありません。
先進医療特約の付加を行う際は、どの保険に付けるのがお得なのか事前にチェックしておきましょう。
まとめ
先進医療はがんの治療に対して、高い効果を発揮する可能性があります。
ただし、保険適用がなく、自分で全額負担する必要があるのが難点です。
負担を減らしたいという場合は、がん保険に先進医療特約をつける必要があります。
先進医療特約には、細かいルールが存在するので事前にチェックしたうえで契約を検討しましょう。