国内のがんの平均死亡年齢は?がんになりやすい年齢、年間推移も紹介

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本ページは、一般的な内容を基に作成していますが、個々の症状や治療法には違いがありますので、具体的な治療については必ず専門の医師やクリニックにご相談ください。

「がんの平均死亡年齢ってどうなってるの?」

「がんになりやすい年齢もあわせて知っておきたい」

このように考えている方も多いのではないでしょうか。

国内のがんの平均死亡年齢は男性では60歳代後半、女性では60歳代前半と言われています。

平均死亡年齢以外にも、がんになりやすい年齢、年間推移まで把握しておくとより理解度が高まるでしょう。

今回は国内のがんの平均死亡年齢について気になる方向けに、以下の情報を紹介します。

  • 国内のがんの平均死亡年齢
  • がん患者の年間推移
  • がん患者の年間死者数
  • 人生でがんになる確率

がんに関する情報を多く知っておきたいという方は、ぜひ最後までご覧ください。

目次

国内のがんの平均死亡年齢

国内のがんの平均死亡年齢は男性では60歳代後半、女性では60歳代前半とされています。

男性の場合、60歳~74歳は全死因の40%、女性の場合は45~69歳は全死因の50%以上を占めているのが特徴です。

特に女性は60~64歳時に60%まで達しており、死亡原因として高い数値を記録しています。

一方で男性、女性ともに80歳以上になると全体の死因の3割程度に落ち着いています。

そのため、60歳~69歳あたりが最もがんで死亡しやすい年齢といえるでしょう。

参照:東京都福祉保健局

国内のがんの実質生存率 

国立がん研究センターによると、施設全体での全がんの5年実測生存率は58.6%、相対生存率は66.1%というデータが出ています。

男女ともに70歳代が最も多く、70歳代、80歳代以上を合算すると約47%と半分近い割合になっていました。

また、国立がん研究センターによると国内のがんの実質生存率は、男性58.2%、女性41.3%です。

がん患者の年間推移 

がん患者の年間推移は以下の通りです。

引用:国立がん研究所

がんの罹患は2010年前後まで増加していますが、それ以降は横ばいの結果となっています。

また、死亡は1990年代半ばをピークに減少し、がんの生存率は多くの部位で上昇傾向にあるそうです。

医療技術の発達が目覚ましく、がんにかかっても助かる人の割合が増えていることが想定されます。

がん患者の年間死者数 

日本人の死因としてはさまざまなものがありますが、その中でも1981年以降、がんは39年間連続で死因のトップであり続けています。

2020年にがんで亡くなった人は37万8385人とされており、国内の全死亡者数の137万2648 人における約27.6%を占めているほどです。

参照:日本対がん協会厚生労働省

がんになりやすい年齢 

厚生労働省の2014年版のデータによると、男性、女性ともに60~64歳あたりからがんにかかる人口が増えています。

特に男性は55~59歳間では約2.5万人だった罹患数が、60~64歳で約5.5万人にまで下がっています。

がん予防、早期の発見を行うためにも、還暦を迎える前に一度がん検査を受けると良いでしょう。

部位別がん罹患割合について 

日本対がん協会によると、男女ごとの部位別がん罹患割合のデータが出ています。

男女別の部位別がん罹患割合に関するデータは、以下の通りです。

男性の罹患しやすいがん
  • 前立腺:16.7%
  • 大腸:15.5%
  • 胃:15.1%
  • 肺:14.9%
  • 肝臓:4.5%
  • 膵臓:3.9%
  • 食道:3.8%
  • 腎・尿路:3.7%
  • 悪性リンパ腫:3.4%
  • ぼうこう:3.1%
  • その他:15.4%
女性の罹患しやすいがん
  • 乳房:22.5%
  • 大腸:15.7%
  • 肺:9.8%
  • 胃:9%
  • 子宮:6.7%
  • 膵臓:5%
  • 悪性リンパ腫:4%
  • 甲状腺:3.2%
  • 卵巣:3.1%
  • 皮膚:2.9%
  • その他:18.2%

 引用:日本対がん協会

特に大腸、胃、肺は男女ともに、罹患割合が高いことが共通していることが分かります。

参考記事:がんの罹患率予防法

がんが発生する主な理由一覧 

がんが発生する主な理由として、以下の6つが挙げられます。

  1. 喫煙
  2. 飲酒
  3. 化学物質
  4. 感染
  5. 生殖要因とホルモン
  6. 食物

それぞれの理由について詳しく見ていきましょう。

1. 喫煙

がんには約5,300種類の化学物質がふくまれており、そのうちの約70種類は発がん性を含んでいます。

発がん性を含んだ物質をたばこを吸うとすぐに肺に届き、そこから全身の臓器を傷つけてしまうのです。

たばこの喫煙をした本人だけではなく、周りで煙を吸ってしまった受動喫煙者にまで被害が及んでしまうのも注意点といえるでしょう。

がんが引き起こす被害は禁煙をする、喫煙者に近寄らないといった対策が重要です。

禁煙を今すぐに始めるのがなかなか難しいという場合は、ニコチンガムなど段階的な対策から進めましょう。

2. 飲酒

飲酒することで、口腔、咽頭、喉頭、食道などさまざまながんの発生確率を高めてしまいます

飲酒により体内に取り込まれたエタノールが、発がん性があるアセトアルデヒドに代謝されることが原因の1つです。

また、喫煙者が飲酒をすると食道がんやがん全体の発症リスクがさらに高まるという相互作用も確認されています。

飲酒による発がんを予防するためには禁酒が効果的です。

アルコール0のビールなども販売されているので、いきなりアルコールを経つのが難しい人はアルコール0のビールを飲むところから対策してみましょう。

3. 化学物質

国際がん研究機関では、発がん性があると分類された120種類の化学物質がリストアップされています。

フルオロカーボン原料に使われるクロロホルム、塩素系溶剤の安定剤によるジオキサンなどが代表例といえるでしょう。

化学物質を吸引し続けてしまうと、肺はもちろん喉や胃の細胞も傷つけてしまいます

日本のような先進国では発がん性のある化学物質の使用の禁止などが義務付けられているため、そこまで悩む必要はありません。

ただし、発展途上国においては対策が進んでいない場合もあるため、訪れる際は注意が必要です。

4. 感染

B型やC型の肝炎ウイルスによる肝がん、ヒトパピローマウイルス(HPV)による子宮頸がんなどが日本人のがんの原因の約20%を占めるというデータが国立がん研究センターから出ています。

性行為、血液由来などの感染が主な理由とされており、現代においても問題視されているほどです。

対策としてはコンドームを着用した性行為、他人の血液に触らないなどが挙げられます。

5. 生殖要因とホルモン

性腺(卵巣・精巣)から分泌されるステロイドホルモンとして、性ステロイドホルモンが挙げられます。

がんのリスクを上げるホルモン剤として、エストロゲン・プロゲストーゲン合剤の経口避妊薬抗エストロゲン薬として乳がんの治療に用いられているタモキシフェンなどが挙げられます。

中には一部のがんのリスクを上げる一方、他の部位のがんのリスクを下げるホルモンもあるのが特徴です。

ホルモン剤の治療を受ける際は、使用しているホルモン剤の詳細の確認も行った上で検討しましょう。

6. 食物

塩魚や干物など塩分が多いものを継続的に摂取し続けてしまうと、胃の粘膜が傷ついてがんになりやすくなっていまいます

一方で野菜・果物にはカロテン、葉酸、ビタミン、イソチオシアネートなど発がん物質を解毒する成分が含まれているのが特徴的です。

ただ、野菜・果物によるがん予防効果は必ずしも確立されておらず、大量に摂取したとしてもがんを防げるとは言えません。

極端なメニューにせず、三大栄養素である糖質・脂質・タンパク質を中心に考え、野菜や果物など、ビタミンや食物繊維の摂取も考慮したうえでバランスの良い食生活メニューを考えると良いでしょう。

まとめ

国内のがんの平均死亡年齢、実質生存率、がんになる確率は男女によって異なります。

がんになりやすい年齢などにおいても差があるので、十分に把握しておくことが大切です。

今回の記事では、がんが発生する主な理由とその対策についても記載しています。

がんについて悩んでいるという方は、今回の記事を参考に普段の生活において対策を行ってみましょう。

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