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「がん」再発予防の重要性と補助療法について
一度「がん」になってしまった人間の身体には、さまざまな変化が起こります。免疫機能のバランスが崩れてしまい、感染症や他の病気にかかりやすい身体になることもあるでしょう。
そして、多くのがん患者さんが避けたいと願うのは、がんの再発です。
がん治療では、手術によって腫瘍を取り除いたり抗がん剤治療や放射線治療によって、見える範囲のがんを破壊したりといった状態にできます。
しかし、このような治療ではがんを完治したとは言えないのが現実です。全てのがんを取り除き、二度とがんにならない身体にすることは難しいでしょう。
この克服できないがんというのは、そのほとんどが再発によるものです。
初期の段階で確実に取り除けた場合でも、目に見えない微細ながん細胞が残っていて、その細胞が増殖することで「再発した」という結果になります。
そして「がんの再発」は、どの種類のがんでも発生するリスクがあるのです。がん患者さんは、この再発を予防することが重要であると言われています。
ここでは、「がん」再発の要因や再発予防の重要性、再発リスクを下げる方法などを解説します。ぜひ、再発予防の参考にしてください。
「がんを取り切る」ことが「完治した」ではない
がんの治療では、手術や抗がん剤治療、放射線治療が主流になっています。抗がん剤治療や放射線治療で腫瘍が小さくでき、手術で腫瘍を取り除けると思うでしょう。
しかし、手術で完全に取り除いたと思った腫瘍は、「目に見えるがんを全て取り除いた」ということを意味します。
つまり、肉眼で見える腫瘍は取り切れていたとしても、目に見えない微細な腫瘍は残っている可能性があるのです。
さらに、最初にがんが発生した部位から、がん細胞が飛び散って他の臓器に転移している場合もあるでしょう。
このように、完全にがんを取り除いたと言い切れないかもしれません。がんの種類や進行度などにもよりますが、手術後に一定の確率で再発すると知っておきましょう。
手術や抗がん剤治療、放射線治療を行ったとしても、再発のリスクや転移している可能性も予想して対処していくことが大切です。
「がん」再発の3つの特徴
「がん」が再発するのは、いくつかの要因が考えられます。それは、次のような点です。
- 手術で取り切れなかった、目に見えない腫瘍が増殖した
- 他の臓器に転移している
- 新しいがんが発生した
まずは、目に見える範囲のがんを全て取り除く治療を行い、その後に再発予防のために治療を行うことが重要になります。
もちろん患者さんによっては、1回の手術でがんを取り除ける場合や5年以上再発せずに経過する場合もあるでしょう。
ある程度予測はできても、「絶対に」再発しないとは言えないがんですが、再発には3つのタイプがあります。
それは、次の3つのタイプです。
タイプ | 特徴 |
① 局所再発 | 元々がんが発生していた部位と同じ場所、その隣接した場所に現れるタイプ |
② 領域再発 | がんが発生した周辺の組織に、がん細胞が浸潤し、リンパ節に発生するタイプ |
③ 遠隔再発 | がんが血液やリンパ管を通り、遠く離れた臓器に現れるタイプ |
がんが発生した部位や種類、がんの性質などから、再発のしやすさや転移の可能性を予測できるため、対策をすることもできるでしょう。
再発予防に効果がある「補助療法」
「がん」の再発は、がんの種類や発見した際のステージ、どの程度手術で取り切れたのかによって、再発率も変わるでしょう。
そのほとんどが5年以内に再発すると言われており、手術後5年以内に再発していなければ、治療の必要はなくなると考えます。
がん患者さんは、がんを発見してから治療を終えるまでの第一段階と、手術後5年間を第二段階として治療を続けることが大切になります。
再発予防で有効性を認められているのは、補助療法と言われるものです。これは、再発予防を目的として行われる治療のことです。
再発を予防するといっても、今後再発するのかどうか、転移する部位がどこなのか前もって把握することはできません。
そこで行われる補助療法は、患者さんの病態やがんの進行度に合わせて治療を行います。化学療法や放射線治療、ホルモン療法などを組み合わせた治療が特徴的です。
また、近年は自分の免疫細胞を利用した、がん免疫治療が再発リスクを抑える方法として効果があると言われています。
いすれの治療法も患者さんの状態によっては効果が異なり、副作用が出てしまう場合もあるでしょう。
治療方針については、これからの生活のために主治医としっかりと話し合うことが大切です。
再発リスクを下げるための生活
「がん」を発症させないこと、絶対に再発させないように生活することは難しいでしょう。しかし、再発のリスクを下げるために、生活習慣を見直すことはできます。
再発リスクを下げる生活において大切なことは、次のとおりです。
- 定期的に運動を継続すること
- 規則正しい生活をすること
- 栄養バランスが取れた食事をすること
特に、定期的な運動を行うことは、精神面にも良い効果を発揮するとともに、再発リスクを下げることにつながると言われています。
がん患者さんが運動する際、体調が悪い場合は無理に運動しないこと、会話しながら少し息が切れる程度のウォーキングを行うと良いでしょう。
まとめ
「がん」は、手術を行ったからといって、必ずしも「完治する」ということではありません。がんの種類や進行度、患者さんの免疫力などのさまざま要因によって、再発したり転移したりするリスクがあります。
実際に再発していると診断されることは、身体だけではなく心理的にも大きな負担となるでしょう。
そこで、がん治療において重要になるのは、再発を予防することです。ここでも「完全に予防する」ことは難しいため、再発リスクを下げることを目的とします。
再発リスクを下げるためには、手術で腫瘍を取り切った後に化学療法やホルモン療法、近年増加傾向にあるがん免疫治療などを組み合わせていきます。
これらの補助療法を受けることで、少しでもがんの再発を抑えられることが重要でしょう。
当サイトでは、補助療法の中でも特に「がん免疫治療」に関して解説しています。再発予防の治療法の1つの選択肢として、詳しく知っておきましょう。