早期がんで免疫治療はできる?かかる費用、メリット・デメリットを解説

「気になる事があれば話してみませんか?」小さな心配も、安心につながる一歩です。無理な勧誘などは一切ございませんので、がん治療でお困りの方はお電話またはLINEでお気軽に当院にお問合せ下さいませ。

本ページは、一般的な内容を基に作成していますが、個々の症状や治療法には違いがありますので、具体的な治療については必ず専門の医師やクリニックにご相談ください。

「早期がんの場合でも免疫治療ってできるの?」

「どれぐらいの費用が掛かるの?」

「治療を受けるメリットやデメリットについても知りたい」

このように考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

早期がんで手術ができる場合は、標準治療をベースに行う場合がほとんどです。

標準治療と併用することによって、がんの転移を防ぎやすくなります。

今回の記事では免疫治療の詳細、かかる費用、メリット・デメリット、がんの予防法などについて解説します。

免疫治療に興味を持っている方、がん対策をしたいという方はぜひ最後まで参考にしてみてください。

目次

早期がんは標準治療をベースに治療すべき

がんが手術で対応できる段階であれば、基本的に標準治療をベースに治療することをおすすめされるのが一般的です。

がんの切除や放射線治療を行う標準治療であれば、素早く腫瘍を取り除けます。

免疫療法自分の免疫力を高めてがん細胞に対抗する手術法で、がんの再発や転移を防ぐ可能性を高める効果的な方法です。

ただし、免疫療法だけで治癒するのは難しいため、患者さんによっては標準治療と併用することをおすすめされる場合もあります。

患者さんの状況にもよるので、初期がんが見つかった場合は医師と相談したうえで治療法を決めましょう。

そもそもがんの免疫治療とは?

がんの免疫治療とは、免疫の力を利用してがん細胞を攻撃して治療する方法です。

免疫細胞と呼ばれる白血球が主な役割を担っており、がん細胞を攻撃します。

白血球の中でもT細胞(Tリンパ球)が主に攻撃を行っているため、特に重要な細胞です。

免疫治療では、薬によってT細胞を活性化させて攻撃する力を高めます。

効果が証明された免疫療法はまだ一部であり、治療法や薬ごとに対処できるがんの種類も限られているのが現状です。

参照:がん情報サービス

免疫チェックポイント阻害薬を用いた治療法

免疫療法の1つとして、免疫チェックポイント阻害薬といって免疫ががん細胞を攻撃する力を保つ薬があります。

T細胞の表面には「異物を攻撃しない」という命令を受けるアンテナがあり、その作用をがん細胞が悪用しがん細胞が排除されなくなります。

そこでT細胞にブレーキがかからないようにするのが、免疫チェックポイント阻害薬です。

免疫チェックポイント阻害薬を用いることで、T細胞にブレーキがかからないようにしてがん細胞を攻撃し始めます。

免疫チェックポイント阻害薬で対処できるがんは、2020年8月に以下の7つと公表されています。

  • 悪性黒色腫
  • 非小細胞肺がん
  • 腎細胞がん
  • ホジキンリンパ腫
  • 頭頸部がん
  • 胃がん
  • 悪性胸膜中皮腫

参照:がん情報サービス

エフェクターT細胞療法 

エフェクターT細胞療法は患者自身のT細胞を体外に取り出し、T細胞にがん細胞を見分けられる遺伝子を組み入れて増殖してから、再び体の中に戻す手法です。

上記の作業を行うことで、がん細胞への攻撃力が高まったT細胞を体内に取り入れられます。

国内で現在受けられるエフェクターT細胞療法は、CAR-T療法のみです。

CAR-T療法は、血圧や酸素濃度の低下や臓器への障害が起きるサイトカイン放出症候群意識障害などの副作用があるため、基本的には入院して治療を行います。

効果的な治療法ですが、副作用もその分大きいのが難点といえるでしょう。

がんの免疫治療にかかる費用

がんの免疫治療は患者さんの状態、現在受けている治療を踏まえて費用が決まるため、相場というものがありません

医師との相談を進めながら決めていくため、人によって大きく費用が異なる場合もあります。

医学的に証明されていない免疫療法を受ける場合、自由診療になるためすべて費用が自己負担になってしまいます。

なるべく治療にかかる費用を抑えたいという場合は医学的に証明され、保険適用のある免疫治療を受けましょう。

がんの免疫治療を受けるメリット

がんの免疫治療を受けるメリットとして免疫細胞が活性化され、再発予防につながることが挙げられます。

自分の免疫力を高められるため、がんの再発や転移の対策として効果的です。

抗がん剤を使用する場合よりも、副作用が少なく体への負担が少ないのも特徴です。

高齢者かつ体力が落ちてしまった方でも、安心して治療を受けられます。

標準治療と並行して治療を行うことで、がん対策として高い効果を発揮するでしょう。

がんの免疫治療を受けるデメリット

がんの免疫治療は体の負担が少ない傾向にありますが、副作用が個人差によって発生します。

人によっては吐き気頭痛皮膚障害甲状腺機能の低下などが起きる場合があるでしょう。

また、がんの免疫治療はまだ医学的に効果を実証されたものが少ないのも難点です。

保険適用できる免疫治療も少ないため、がんの免疫治療を受ける場合は事前に調べておく必要があります。

がんのステージ分類

がんのステージ分類は、以下の5つに分けられます。

  1. ステージ0
  2. ステージ1
  3. ステージ2
  4. ステージ3
  5. ステージ4

がんの理解度を高めるために重要なポイントなので、1つずつ確認しましょう。

1. ステージ0

ステージ0はがんの最初期段階で、がん細胞が上皮内にとどまっている状態です。

リンパ節には転移していないため、手術で腫瘍を取り除ける場合がほとんどです。

軽度浸潤とも言われる状態のため、内視鏡治療で基本的には進めていきます。

ステージ1よりもさらに進行度の低い状態なので、この段階でがんを発見できるのが理想的です。

生存率にも大きく関わってくるため、定期的にがん検診を行って発見できるようにしましょう。

2. ステージ1

ステージ1は、ステージ0の段階よりも少しがん腫瘍が広がっている状態です。

ステージ0よりも少し悪化している状態とも言えますが、まだリンパ節へ転移している可能性は低いため初期段階となっています。

ステージ1の段階であれば、ステージ0と同じく内視鏡治療で進めていくのが一般的です。

軽度浸潤の段階なので、定期的にがん検診を行って早期の対策を行えると理想的です。

3. ステージ2

ステージ2はステージ1よりもさらにがんが進行して筋肉の層を越えており、リンパ節へ転移し始めている状態です。

がん細胞そのものが大きくなっており、若干ですがリンパ節へ転移しているので早期に対処する必要があります。

この段階から内視鏡治療ではなく開腹手術腹腔鏡手術でがん細胞を取り除く必要があります。

ステージ3よりもリンパ節に転移している可能性が低いため、最低でもこのタイミングで治療を施せると生存率を高められるでしょう。

4. ステージ3

ステージ3はがん腫瘍の浸潤が進み、リンパ節への転移が始まっている可能性が高い状態です。

ステージ2よりもがん細胞の浸食が進んでいるため、危険な状態といえます。

外科手術はもちろん、手術後の抗がん剤治療放射線治療を行う必要がある段階です。

がんが他の部位に転移している可能性もあるので、ステージ3になる前に定期検診で発見できると理想的です。

5. ステージ4

ステージ4はがんのステージの中でも最も進行がすすんでおり、極端に生存率が下がる傾向にあります。

はじめにできた原発巣を越えており、他の臓器に転移し始めている可能性が高く非常に危険な状態です。

対症療法緩和手術抗がん剤治療放射線治療などを駆使してがんの治療に努めます。

ステージ4になると生存率が大きく下がるので、定期的にがん検診を受けて早期に完治できるようにしましょう。

がんを予防するために効果的な対策

がんを予防するために効果的な対策として、以下の3つが挙げられます。

  1. 定期的な検診を受ける
  2. 生活習慣を見直す
  3. 運動する習慣を作る

それぞれの対策内容について、見ていきましょう。

1. 定期的な検診を受ける

がんを早期の段階で発見するためには、定期的な検診を受けることが大切です。

がんの進行度が進むにつれて、生存率が大きく変わる場合もあるので早期に発見して対処する必要があります。

臓器や部位によって、健診の対象者や受診間隔、検査料金が異なる場合があります。

検診を受ける病院によっても検査方法や料金が異なる可能性があるので、複数の病院をチェックしたうえで受診を検討しましょう。

2. 生活習慣を見直す

がんの発生原因は生活習慣との関連性が高いとされているため、定期的な見直しが必要です。

例えば、生活を送っている中で以下の習慣がある場合は、今すぐにやめましょう。

  • 塩分過多
  • 過剰飲酒
  • 喫煙
  • 運動不足
  • 偏った食事

喫煙は肺がん、塩分過多や過剰飲酒は胃がんにつながる場合があります。

正しい生活習慣を意識して、健康的な生活を送るように心がけましょう。

3. 運動する習慣を作る

運動をしていて身体活動量が高い人ほど、がん全体の発生リスクが低くなるといわれています。

がんだけでなく心疾患のリスクも抑えられるため、普段の生活の中で無理のないように運動する時間を作ることは大切です。

厚生労働省は「健康づくりのための身体活動基準2013」において歩行またはそれと同等以上の強度の身体活動を毎日60分行うことを推奨しています。

スキマ時間や余暇で筋トレや有酸素運動を行う時間を作り、がんの予防に努めましょう。

まとめ

がんの初期段階では即効性のある標準治療を行いますが、免疫治療も並行して進めることでがんの再発や転移対策につながります。

ただ、免疫治療は医学的に認められているものが少なく、場合によっては高額の費用がかかることがあります。

自分でも情報を良く調べ、医師と相談した上で治療を受けるか慎重に決めることが大切です。

がんの再発防止のためにも混合診療も検討しながら、日常で行えるがん予防の対策も行うように意識しましょう。

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