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笑顔で免疫力は高まる。副作用のない「笑顔」はがん治療のカギ?
わたしたちの身体は免疫機能によって健康が保たれています。
人体では毎日数千個のがん細胞が生まれていますが、そんな状況でもがんに罹患せずに済むのは免疫機能ががん細胞と戦い死滅させているからです。
じつはこの「免疫」という力は自律神経のバランスによって左右され、自律神経が崩れると免疫力が下がり、病気になりやすい身体になってしまいます。
そんな中、「笑顔が免疫力を高める」という非常に興味深い実験結果が報告されたので本記事で解説していきます。
人は笑うことでナチュラルキラー細胞が増加する
2017年に大阪国際がんセンターが行った研究によると、2週間に一度落語や漫才などを鑑賞して笑うことで免疫細胞の一種であるNK(ナチュラルキラー)細胞が活性化され免疫力が向上されると示唆されました。
詳細のデータが見つけられなかったのですが、ネットで調べてみるとNK細胞を活性化するたんぱく質を作る能力が平均1.3倍上昇し、NK細胞自体の数も増加傾向にあったそうです。
研究はまだ途中段階にありますが、笑うことが健康に良いというのは実は昔からいわれています。
なぜ笑顔が健康に良いといわれているのか、簡単に解説していきます。
笑顔が健康に良い一番の理由は「ストレス」の軽減にあり
先ほどお伝えした通り、わたしたちの身体の健康を保っているのは免疫のおかげです。
この免疫細胞のある白血球は自律神経の支配下にあり、交感神経が優位になると顆粒球が増え、副交感神経が優位いになるとリンパ球が増えます。この双方の神経がスイッチしながらバランスよく働くことで免疫細胞も活発に機能するのです。
しかし、これらのバランスを乱す不届きものが「ストレス」です。
ストレスを日常的に感じると、ストレスに対応するために交感神経優位の状態が続くため、顆粒球が増えすぎるため、顆粒球中の活性酸素が増える(がん罹患リスクが高い環境)のです。
交感神経優位=緊張状態、副交感神経優位=リラックス状態
副交感神経を優位にするにはリラックスした状態になることが必須ですが、日常的にストレスを感じているとそれが難しい、そんな時手っ取り早く解決する方法が「笑顔」なのです。
笑うことで交感神経→副交感神経に切り替わり、安心感や安らぎを感じやすくなりストレスも軽減されます。
- ストレス軽減
- 免疫システムの強化
- 痛みの軽減(エンドルフィン)
- 心臓、血管の負担低下
- 幸福ホルモン(セロトニン)
- 脳の活性化
ストレスや悲しい感情は免疫力低下を招く。作り笑顔も効果あり
ストレスやネガティブな感情は交感神経優位にするため自律神経を乱します。
が、「体調がすぐれない」「病気で心がどんより曇ったままで笑うなんて到底できない」という方もいらっしゃると思います。
そういう時は作り笑いでも効果があります。
これ信じてない人もいるんですけど、顔の回りの筋肉は感情をつかさどる脳のA10神経群が関係してて、笑顔をつくるだけで脳みそが楽しいと勘違いしてポジティブな感情が生まれやすくなるんです。
ためしに全力で笑顔になって声をだして笑いながらネガティブなこと考えようとしてみてください。笑ってる最中はネガティブな感情に支配されにくいです。
人間、気分が落ち込むのはいつだって無表情の時です
まずは声をだして「はっはっは」口角を上にあげて「ニコッ」とする習慣をつけましょう。